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[BOOKデータベースより]
アメリカが日本に原爆を投下したのは、対日戦を早く終わらせ、上陸作戦による犠牲を避けるためだとされてきた。だが、軍事的観点からは、その必要がなかったことは、今では常識である。また、人種的偏見、ソ連に対する示威も要因としてあげられてきた。しかしながら、これらの理由だけでは、なぜトルーマン大統領が原爆の投下を命じたのかは説明しきれない。本書は、トルーマンの性格と彼の置かれた立場を分析することによって、彼が原爆投下の決定を下すに至る経緯を初めて明らかにした衝撃の書である。
1 まだ過ぎ去っていない過去
2 いくつもの太陽が一度に輝いたようだ
3 「五十万人」のアメリカ人の命を救う
4 「もっとも頭を悩ます問題」―二つの考え方
5 真珠湾を忘れるな
6 責任は引き受けた
7 広島―戦争と人道