- 少年探偵のデジタル・スケッチパッド 1巻
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鯉のぼり職人が遺した町の誇り
- 価格
- 1,500円(本体1,364円+税)
- 発行年月
- 2025年12月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784991459702
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【2026年02月発売】






















[日販商品データベースより]
僕らは、見えないものを探している。
東京から埼玉県加須市へ引っ越してきた、春。小学五年生の海堂悠人は、新しい教室にうまく馴染めずにいた。言葉で気持ちを伝えるのが苦手な悠人にとって、父から贈られた「デジタル・スケッチパッド」だけが、世界とのちょうどいい距離だった。誰にも話しかけず、ただ景色を写し取る。それでいいと思っていた。
その距離を壊したのは、クラスメイトの野口穂乃香だった。明るくて、まっすぐで、少しも遠慮がない。彼女に引っぱり出されるようにして、悠人の止まっていた時間は、ゆっくりと動き出す。
穂乃香の祖父・健三は、鯉のぼり職人だった。一年前に亡くなった祖父の遺品から見つかったのは、古びた一枚のスケッチ。加須の町が描かれたその絵には、なぜか一本だけ、消された線があった。
消えた線は、何を意味するのか。なぜ祖父は、それを消したのか。
パッドの解析機能が線をよみがえらせたとき、二人は知ることになる。四十年前、この町の地下で計画されていたこと。そして、たった一人でそれを止めようとした職人がいたことを−−。
見えないものにも、守る価値はあるのか。
観察すること。目に見えないものを、見えるようにすること。それは、誰かの誇りを見つけ出す力でもあった。
埼玉県加須市を舞台に、子どもたちが町に埋もれた記憶を掘り起こしていく。テクノロジーと人情が交差する連作シリーズ、開幕の第一巻。