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設計工学フロンティアシリーズ
コロナ社 村上存
点
【本書の紹介】より良い生活や社会の実現,産業競争力の向上のための,新しい人工物の創造には,これまでにも増して優れた発想力が必要となっている。そこで筆者は本書を,設計やデザインのための発想力はどのような思考内容や過程であるかの“what is”と,発想力を高め発揮するにはどうすればいいかの“how to”の,2つの興味に応えることを意図して執筆した。本書において筆者は,発想力を潜在的発想力と発想顕在化力という二つの要素でモデル化する。そして,意識と無意識,論理と直感などが組み合わさった複雑な思考活動である発想について理解するために,設計工学,認知心理学,認知神経科学などのさまざまな分野や,研究者,技術者,デザインや広告の発想の実践者の知見などを総合して,議論を展開している。その過程で,従来から語られていた優れた発想を得るための経験則と,脳の計測に基づく近年の認知神経科学の知見に,整合性が見いだされる点にも焦点を当てる。本書では,抽象的な議論に偏らず,内容の理解を助けるための,具体的な事例を示すことを心掛けた。例えば,有名な「9点問題」,「天秤分銅問題」,「エレベータの待ち時間短縮の問題解決」や,筆者が考案した「棒立てかけ問題」などを通して,発想の性質や方法について考察している。また,設計における優れた発想の例として,機能,形状・構造,材料,加工法という観点から説明できる事例,アナロジー(自然や生物からの生物模倣,バイオミメティクスを含む)で説明できる事例,偶然や失敗が起点となった事例など,深い専門知識がなくても理解可能な事例を取り上げている。さらに,アナロジー,チェックリスト,ブレインストーミング,ブレインライティング,KJ法,マインドマップ,TRIZなどの主要な発想法の解説に加え,近年急速に発展している生成AIについて,設計のツールと考えた場合のユーザビリティの観点からの考察を行っている。研究,教育,実務などの目的,“what is”や“how to”などの興味で本書をお読みいただいた読者にとって,本書が設計のための発想力の理解や向上に何らかの意味でお役に立てれば,筆者として幸甚の至りである。【主要目次】1.設計のための発想力:“what is”と“how to”/2.設計における思考/3.発想の性質/4.発想法の分類/5.思考の内容に関する示唆による発想法/6.思考の構造化による発想法/7.解候補の生成による発想法/8.設計・創造力・発想力の教育/9.まとめ【本書のキーワード】潜在的発想力,発想顕在化力,発散的思考,収束的思考,深化,探索,プロダクトアウト,マーケットイン,デザイン思考,アート思考,意識的過程,無意識的過程,論理,直感,制約,心理的創造性,歴史的創造性,概念空間探索,概念空間変換,アイデア評価,発想法,設計教育,創造性教育,STEAM教育,生成AI
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[日販商品データベースより]
【本書の紹介】
より良い生活や社会の実現,産業競争力の向上のための,新しい人工物の創造には,これまでにも増して優れた発想力が必要となっている。そこで筆者は本書を,設計やデザインのための発想力はどのような思考内容や過程であるかの“what is”と,発想力を高め発揮するにはどうすればいいかの“how to”の,2つの興味に応えることを意図して執筆した。
本書において筆者は,発想力を潜在的発想力と発想顕在化力という二つの要素でモデル化する。そして,意識と無意識,論理と直感などが組み合わさった複雑な思考活動である発想について理解するために,設計工学,認知心理学,認知神経科学などのさまざまな分野や,研究者,技術者,デザインや広告の発想の実践者の知見などを総合して,議論を展開している。その過程で,従来から語られていた優れた発想を得るための経験則と,脳の計測に基づく近年の認知神経科学の知見に,整合性が見いだされる点にも焦点を当てる。
本書では,抽象的な議論に偏らず,内容の理解を助けるための,具体的な事例を示すことを心掛けた。例えば,有名な「9点問題」,「天秤分銅問題」,「エレベータの待ち時間短縮の問題解決」や,筆者が考案した「棒立てかけ問題」などを通して,発想の性質や方法について考察している。また,設計における優れた発想の例として,機能,形状・構造,材料,加工法という観点から説明できる事例,アナロジー(自然や生物からの生物模倣,バイオミメティクスを含む)で説明できる事例,偶然や失敗が起点となった事例など,深い専門知識がなくても理解可能な事例を取り上げている。
さらに,アナロジー,チェックリスト,ブレインストーミング,ブレインライティング,KJ法,マインドマップ,TRIZなどの主要な発想法の解説に加え,近年急速に発展している生成AIについて,設計のツールと考えた場合のユーザビリティの観点からの考察を行っている。
研究,教育,実務などの目的,“what is”や“how to”などの興味で本書をお読みいただいた読者にとって,本書が設計のための発想力の理解や向上に何らかの意味でお役に立てれば,筆者として幸甚の至りである。
【主要目次】
1.設計のための発想力:“what is”と“how to”/2.設計における思考/3.発想の性質/4.発想法の分類/5.思考の内容に関する示唆による発想法/6.思考の構造化による発想法/7.解候補の生成による発想法/8.設計・創造力・発想力の教育/9.まとめ
【本書のキーワード】
潜在的発想力,発想顕在化力,発散的思考,収束的思考,深化,探索,プロダクトアウト,マーケットイン,デザイン思考,アート思考,意識的過程,無意識的過程,論理,直感,制約,心理的創造性,歴史的創造性,概念空間探索,概念空間変換,アイデア評価,発想法,設計教育,創造性教育,STEAM教育,生成AI