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[BOOKデータベースより]
デュオの感動は音楽のみに非ず。響き合う言葉が奏でる、珠玉の名言のデュオ。独自の切り口による、新たな名言集の愉しみ。
第一章 国家は国民のためにありしや
[日販商品データベースより]第二章 アカデミズムとジャーナリズム
第三章 「教育」の原点を問う
第四章 創作と表現
第五章 芸術と芸能
第六章 道、ひと筋
第七章 人生というもの
第八章 “老い”を見つめる
第九章 “幸せ”の行方
デュオの感動は音楽のみに非ず。響きあう言葉が奏でる、珠玉の名言のデュオ。独自の切り口による、新たな名言集の愉しみ。
「はじめに」より抜粋
第二次世界大戦、アジア太平洋戦争の終結から八十年経ちましたが、その間、世界各地で紛争や戦争が絶えることがありませんでした。戦争に至らずとも、緊張をはらんだ国際関係の現実がそこにあります。
そんなとき、思い出す言葉があります。
大岡昇平は自身の前線の体験をもとに、「戦争でいつの世にもばかを見るのは兵士であり、国民である」(『レイテ戦記』)と書き、壷井栄は、教師として教え子を前線に送り出す時、「名誉の戦死など、しなさんな。生きてもどってくるのよ」(『二十四の瞳』)と書きました。大岡の言葉は、過酷な前線の体験に基づく現実の記録であり、壷井の言葉は、聖戦が語られ、名誉の戦死が最高の美徳と称えられ、厳しい言論統制が進む中で語られた勇気ある言葉です。
二つの言葉は、それぞれに私たちに深く問いかけるものですが、私がここで注目したいのは、それぞれの言葉が、深く共鳴しているということです。二つの言葉を併せて読むとき、それぞれの時代背景や語る人の生き方とともに、そこから受ける感銘やインパクトはさらに大きく、深く私たちに届いてくるのではないでしょうか。
自らの体験をつづった『森の生活』で知られるアメリカの作家H・D・ソローは、この産業社会の中で隠蔽された、「人生の本質とは何か」という問いに改めて向き合い、思索を深めました。一方、世界的ベストセラー『モモ』で知られるM・エンデは、「現代の産業社会は、測定可能なものにばかり価値を見いだします。しかし、生活の質というものは測れるものではありません」と語りながら、「人生の意味」「生活の質」「豊かな時間とは何か」について問いかけています。ソローとエンデの作品やエッセイを読み合わせることによって、この混迷の時代を生きる私たちの思索はいっそう深味を増してくるように思います。
かつて「一粒で二度美味しい」というお菓子のCMが話題になりました。それに倣うと、一つの名言を読み、それをもうーつの名言と組み合わせて再度読むとき、二つの言葉が共鳴し、刺激し合い、新たな感動と発見に誘われます。デュオの愉しみが、そこにあります。