- 毛利元就に誅滅された井上党 その子孫と縁者
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- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 2026年02月
- 判型
- B5
- ISBN
- 9784910845098
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[BOOKデータベースより]
戦国の嵐のなか、毛利元就に誅滅された安芸国の井上党…。だが一族は滅びず。壬生神社を守り、のちに宮崎八幡宮大宮司家の井上治部、儒者の瀧鶴台、奇兵隊総督の瀧弥太郎、そして明治日本を牽引した初代外務大臣・井上馨を輩出した。その子孫が、戦後に古代史学者で名を馳せた井上光貞だった。同族の萩・椿八幡宮の青山家からは、靖国神社初代宮司・青山清が誕生した。安芸国と長州の連続性の中で、時代を越えて息づく系譜を鳥瞰する資料集。戦国から近現代へ―過去の記憶が織りなす抒情譜が、いま明かされる。
壬生神社の風景
[日販商品データベースより]井上氏系図(井上氏系図;高田郡土師村宮司由緒之事(土師青山家蔵);『高田郡史』の井上氏;『陰徳太平記』―毛利元就、井上一党を誅する事;「毛利元就座備図」の井上元兼;『辛未紀行』の不自然な系図;鈴木理恵著『近世近代移行期の地域文化人』より)
井上馨の巻(井上馨の系譜;没後百年―歴史の血脈の集い;PHOTOGRAPH 井上家取材と100回忌;明治維新150年 井上馨関係文化事業;興津別荘;古代史学の権威 井上光貞;世外という生き方;井上馨と「八家申合條款」)
宮崎八幡宮と瀧鶴台の巻(宮崎八幡宮の断絶;毛利家の鞭;井上治部父子の災難;就守(井上治部)と守次(勘解由/瀧養正)父子の足跡;瀧鶴台の墓;反骨の儒者;奇兵隊総督・瀧弥太郎)
青山清の巻(奇兵隊と青山清;萩と青山左近(元親);咽声忠左衛門の謎;青山清の維新革命;「日の丸」VS「錦旗」;〈主要参考文献〉;関係略年表)
広島県北部・壬生(現・北広島町)に根を張り、戦国の嵐の中で毛利元就に誅滅された井上党は、長く〈悲劇の一族〉として語られてきた。『陰徳太平記』、NHK大河ドラマ「毛利元就」、そして近年のYouTube動画まで、その物語は繰り返し取り上げられてきたが、決定的な根拠とされる壬生神社社家・壬生井上家伝来の「井上氏系図」は、一度として公開されたことがなかった。
本書は、その秘蔵資料「井上氏系図」を初めて世に示し、綿密な調査によって〈滅んだはずの一族・縁者〉の真実の姿を浮かび上がらせるものである。
興味深いことに、系図に現れる人物たちは、歴史の節目に姿を見せる面々だった。
関ヶ原後に萩藩へ移り宮崎八幡宮大宮司を務めた井上光俊。些細な災難に巻き込まれて、親子で島流しになり、井上姓を捨てて藩医として復活した息子の瀧養正。さらにその養嗣子として「撫育制度」創設(藩政改革)のブレインとして影響を与えた儒者・瀧鶴台。つづいて吉田松陰門下で奇兵隊を率いた瀧弥太郎。幕末の動乱を駆け抜け、のちに靖国神社初代宮司となった青山清。あるいはロンドン密航を経て初代外務大臣となった井上馨。そして戦後日本の古代史学を牽引した井上光貞……。
〈滅んだはずの一族・縁者〉から、なぜこれほどの時代を動かす人材が連続して生まれたのか。 その驚くべき系譜の連なりを、初めて体系的に俯瞰したのが本書である。
本文では、実物の「井上氏系図」の人物に番号を付し、読者が歴史の流れを追いやすい構成を採用。壬生神社に秘蔵されてきた系図を手がかりに、広島と山口を結ぶ歴史の道行きへと誘うとともに、明治維新後の首都形成や近現代史にまで影響を及ぼした〈人材山脈〉を読み解く新たな視点を提示する。
分断されてきた人物史をつなぎ直し、忘れられた系譜に光を当てる……。
いま、歴史の深層が静かに息を吹き返す渾身の一冊!