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[BOOKデータベースより]
二〇世紀に大変貌をとげるイギリスの知的世界のただなかでE・H・カーの名講義「歴史とは何か」は生まれた。二つの世界大戦、東西冷戦、グローバル化といった時代の波のなかで中東欧から亡命してきた個性的なユダヤ人たちのインパクトと軋轢、一九世紀以来のドイツ語圏の近代的学問の継承と批判など、学問世界も大きく変貌していく。こうした時代背景とオクスブリッジの独特な環境におけるカーと同時代の人びとの学問と生き様を、新版の訳者が語る。
1 歴史学とオクスブリッジ(トリニティ学寮のE・H・カー;アクトンと未完の『自由の歴史』;トレヴェリアンの「国民史」;ネイミアの「意味ある細部」;トインビーと「大きな輪郭」;経済史家にして教育者、卜ーニ)
[日販商品データベースより]2 変貌するイギリスの知的世界(フランス革命史―ルフェーヴルとコップ;『パースト&プレズント』の歴史家たち;バーリンとドイチャ、カーの二人の友人;ポパーとLSEの変貌;エルトンの「国史」)
3 知と愛とセクシュアリティ(マクミラン社の兄弟;A・J・P・テイラとトレヴァ=ローパ;ウェジウッド「女史」;E・H・カーと女性たち;エピローグ―カーの死後)
歴史家であり外交官でもあったE.H.カーの有名な講演『歴史とは何か』。このウィットに富んだ講演録を十分に理解するには、当時のイギリスの歴史学に影響を与えた知識人たちへの理解が欠かせない。新訳の訳者がカーの周辺にいた学者たちの生涯と思想を生き生きと描き、20世紀の学問状況を浮び上がらせる知的列伝。