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書肆侃侃房 地方・小出版流通センター 清水あかね
点
佐佐木信綱、五島美代子らが高く評価し、前川佐美雄からライバル視もされた富岡冬野はどのような歌人であったのか?大正末から昭和初期の激動の時代を生き、上海にて若くして客死したその謎多き生涯がいま初めて明らかになる。片山廣子と齋藤史が編纂した遺歌文集『空は青し』から160首余りを抄録。鶴見和子との合同送別会、李香蘭により施された死化粧など、貴重な写真を収める。
第一章 京都富岡家での日々第二章 『微風』の世界第三章 プロレタリア運動第四章 砧村時代第五章 同時代の歌人たちとの交流第六章 上海時代第七章 悲しき帰国、その後
〈両脚の無い子が街に這つてゐる空にひそかな三日月のかげ〉上海にて35歳で客死した伝説の歌人・富岡冬野の知られざる生涯文人画家富岡鉄斎の孫として1904年に生まれた富岡冬野は、15歳で「心の花」に入り頭角を現した後、プロレタリア運動に関わり、東宝で映画製作に関わる夫とともに上海に渡り、上海事変に巻き込まれた民衆の悲惨を歌に詠んだ。佐佐木信綱、齋藤瀏、佐藤春夫、五島美代子らが高く評価し、一つ年上の前川佐美雄からライバル視もされた富岡冬野はどのような歌人であったのか? 大正末から昭和初期の激動の時代を生き、35歳で若くして客死した彼女の生涯が、本書で初めて明らかになる。◎片山廣子と齋藤史が編纂した遺歌文集『空は青し』から160首余りを抄録◎鶴見和子との合同壮行会、李香蘭により施された死化粧など、貴重な写真を収録「女が女を本当に好きになれるといふ事を、私はふゆのさんを得て初めて理解したのだつた。(略)私は女学生のやうに甘やかな気持と、それから烈しい同志愛といふにも似た気持と両方を持つて、ふゆの様に接してゐたのだつた」(五島美代子)「御一緒に坐つて居る丈で、この方は、私に欠けて居る実に多くのものを教へて下さつた」(齋藤史) ◎富岡冬野の作品の一部ふるさとの大き樹しげり暗き家にひねもす何もせずゐし娘楡の樹も空なる雲もかささぎもわれを見知らぬ街にきて住むしどけなく物思ふ春を谷かげの蛇やとかげとわが犬は遊ぶ南京路(ナーチンル)の夜のカフヱに子猫ゐてすゐつちよと遊ぶ秋となりぬる両脚の無い子が街に這つてゐる空にひそかな三日月のかげ
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
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[BOOKデータベースより]
佐佐木信綱、五島美代子らが高く評価し、前川佐美雄からライバル視もされた富岡冬野はどのような歌人であったのか?大正末から昭和初期の激動の時代を生き、上海にて若くして客死したその謎多き生涯がいま初めて明らかになる。片山廣子と齋藤史が編纂した遺歌文集『空は青し』から160首余りを抄録。鶴見和子との合同送別会、李香蘭により施された死化粧など、貴重な写真を収める。
第一章 京都富岡家での日々
[日販商品データベースより]第二章 『微風』の世界
第三章 プロレタリア運動
第四章 砧村時代
第五章 同時代の歌人たちとの交流
第六章 上海時代
第七章 悲しき帰国、その後
〈両脚の無い子が街に這つてゐる空にひそかな三日月のかげ〉
上海にて35歳で客死した伝説の歌人・富岡冬野の知られざる生涯
文人画家富岡鉄斎の孫として1904年に生まれた富岡冬野は、15歳で「心の花」に入り頭角を現した後、プロレタリア運動に関わり、東宝で映画製作に関わる夫とともに上海に渡り、上海事変に巻き込まれた民衆の悲惨を歌に詠んだ。
佐佐木信綱、齋藤瀏、佐藤春夫、五島美代子らが高く評価し、一つ年上の前川佐美雄からライバル視もされた富岡冬野はどのような歌人であったのか? 大正末から昭和初期の激動の時代を生き、35歳で若くして客死した彼女の生涯が、本書で初めて明らかになる。
◎片山廣子と齋藤史が編纂した遺歌文集『空は青し』から160首余りを抄録
◎鶴見和子との合同壮行会、李香蘭により施された死化粧など、貴重な写真を収録
「女が女を本当に好きになれるといふ事を、私はふゆのさんを得て初めて理解したのだつた。(略)私は女学生のやうに甘やかな気持と、それから烈しい同志愛といふにも似た気持と両方を持つて、ふゆの様に接してゐたのだつた」(五島美代子)
「御一緒に坐つて居る丈で、この方は、私に欠けて居る実に多くのものを教へて下さつた」(齋藤史)
◎富岡冬野の作品の一部
ふるさとの大き樹しげり暗き家にひねもす何もせずゐし娘
楡の樹も空なる雲もかささぎもわれを見知らぬ街にきて住む
しどけなく物思ふ春を谷かげの蛇やとかげとわが犬は遊ぶ
南京路(ナーチンル)の夜のカフヱに子猫ゐてすゐつちよと遊ぶ秋となりぬる
両脚の無い子が街に這つてゐる空にひそかな三日月のかげ