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[BOOKデータベースより]
ギリシャ哲学の第一人者が語る正しい思索のあり方と読書論。「考えることのよろこび」「自己を知る」「私の読書遍歴」「良書とのめぐりあい」「教養について」「良識とは何か」ほか、全19篇を収録。没後40年を記念して新装版として復刊。
1(考えることのよろこび;自分の考えを大切にしよう;自己を知る;自己を語る)
[日販商品データベースより]2(青年時代の読書;読書いろいろ;私の読書遍歴;書物を買う;私の読書法;私の著作;私の好きなよみもの;読書人のゆめ;良書とのめぐりあい;読書メモの切れ端;学習帳)
3(教養について;女性のための教養を問われて;良識とは何か;良識と常識)
読書という行為のかけがえのなさ、読書が許されていることのありがたさを、あますところなく語った名著(哲学教師・國分功一郎)。
ギリシャ哲学研究の第一人者・田中美知太郎(京都大学名誉教授)が遺した、読書と思索にまつわる箴言の数々が、没後40年を迎え、新装版として復刊。
自己論・読書論・教養論の三部からなる本書は、戦前から戦後にかけて著者が己の人生と知の軌跡を語った、稀有な告白の書である。論考の行間には、時代と真摯に向き合いながら思索を深めた一人の哲学者の人間像が浮かび上がる。重厚な学問の背後に息づく「思索する魂」に触れることのできる一冊。
「一時的の涙や笑いを、書物から受動的に受け取ろうとするのではなくて、自分の全心を能動的にはたらかせて、一見冷やかに、親しみ難く思われるような言葉の奥に、人間のあたたかくて、親切な心を探り出すというのも、また大切な読書のよろこびであることを知ってもらいたいように思う。」――本文より。