- 緑色の人
-
- 価格
- 2,860円(本体2,600円+税)
- 発行年月
- 2025年06月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784861986222
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 儒道玄人生境界論
-
価格:7,150円(本体6,500円+税)
【2022年09月発売】
- 理由ある欲望
-
価格:9,900円(本体9,000円+税)
【2025年05月発売】
- 「友好」のエレジー
-
価格:2,860円(本体2,600円+税)
【2022年12月発売】
- 技術者の転職意欲とその影響要因
-
価格:3,190円(本体2,900円+税)
【2024年07月発売】
- 名家墨迹
-
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2024年06月発売】
[日販商品データベースより]
王紅花、本名松平美津。若き日に《水につばき椿にみづのうすあかり死にたくあらばかかるゆふぐれ》と歌い、《窓外は暮れ、青炎のごと燃ゆる薔薇幾つ風に揺れてくづれて》と絶詠した、歌人[画人]松平修文の妻。鬱蒼の森のアトリエ、和(あたた)かく虔ましくいつも画人の傍にいた。王紅花は、喪失の悲しみを《青畑の青麻雛罌粟(あおそひなげし)きそいたち揺れ交わしげに辛き涙よ》と歌った。だが、いま、青の悲しみは、風や鳥の声や雲の色と変じ、夫君との在りし日を呼び寄せる。本歌集は、追悼歌集『窓を打つ蝶』に次ぐ、清冽な涙を湛えた碧玉集である。《網戸の穴にきみが貼りたる紙の蝶日の差せば床に影は遊ぶも》・・・福島泰樹「帯」より