- 作文
-
- 価格
- 990円(本体900円+税)
- 発行年月
- 2025年07月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784910207612
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[BOOKデータベースより]
唯一の戦争被爆国であり“平和”な国・日本の現在地。「ぼくのおじいちゃんは戦争で兵隊になって南方に行きました。」祖父が亡くなったとき、祖父の戦争体験を綴った作文のことが話題に上がった。祖父はそれを終生大事にしていたようで、親族からは「よくぞ書き残してくれた」と称賛されるのだが、書いた慶輔には落ち着かない背景があった。一方、苑子は祖母の体験をまとめ、平和への祈念で締めた作文は先生たちから高く評価されたのだが、同級生の慶輔に「ウソなろうが」と糾弾された。時は移り二〇二四年。前年秋にイスラエルのガザ侵攻が起こり、苑子は元夫の妹のSNSと同僚の活動からパレスチナ問題に興味を持っていくのだが…。
[日販商品データベースより]「ぼくのおじいちゃんは戦争で兵隊になって南方に行きました。」
家族に戦争体験を聞きまとめる宿題を夏休みに課された、1983年生まれ、小学6年生の千本慶輔は祖父の経験を提出した。慶輔が大学4年の時にその祖父も亡くなり、家族の間であの作文のことが話題に上がる。曰く、祖父は終生大事にしていて、祖父から直接聞いた記憶のない家族は「よくぞ書き残してくれた」と感極まっているのだが、書いた本人には落ち着かない背景があった。
一方、慶輔の同級生、夏目苑子は祖母の体験をまとめ、平和への祈念で締めた作文は先生やクラスから高く評価されたのだが、慶輔に「ウソなろうが」と糾弾される。
時は移り2024年。前年秋にイスラエルのガザ侵攻が起こり、苑子は元夫の妹のSNSと同僚の活動からパレスチナ問題に興味を持っていくのだが…。