この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 光と色彩のモザイク
-
価格:770円(本体700円+税)
【2017年03月発売】
- PDCAの展開図でわかる「個」から「地域」へ広げる保健師活動 改訂版
-
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2020年05月発売】
- 保健師活動を展開する扉
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2021年02月発売】
- 守田啓子
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2018年02月発売】
[日販商品データベースより]
守田衣利は、熊本県出身、カリフォルニア州サンディエゴ在住の写真家です。
2024年に開催された第4回ふげん社写真賞で、過去最多となる192名の応募からグランプリを受賞し、2025年7月に『Moon Rainbow』をふげん社から刊行する運びとなりました。
本作は、2005年から2023年まで、娘が誕生してから大学に進学するまでの18年間の、家族3人の暮らしを記録したものです。娘をニューヨークで出産した後、ハワイのマウイ島へ移住し、そこから定住の地を探す旅が始まりました。東京、上海、熊本、宮崎、サンタモニカと点々とし、最終的にたどり着いたのがサンディエゴの海辺の街でした。
産婦人科の診察室のモニターで規則的に明滅する光を見た瞬間から、一人の人間が初めて笑い、立ち上がり、言葉を話し、さまざまな価値観を身につけていく過程は、作家にとってすべてが驚きの連続であり、それらは自らが更新されていく経験でもあったと言います。幸せや安らぎ、苦しみと孤独が同時にあるような、複雑で込み入った存在である家族を、カメラを通して日々記録することで、写真からその存在を理解しようとしてきました。
透徹した視線と一定の距離感から家族を見つめ、18年という長い年月で捉えた写真の束は、プライベート・ドキュメンタリーという範疇にとどまらず、時空や国境を越えた、家族という普遍的な物語へと接続するでしょう。
「幸せ、すれ違い、安らぎ、孤独──それらはすべて同じ場所に同時に存在する。家族というものは、なぜこれほどまでに複雑で、ときに痛みすら伴い、それでもなお、かけがえのない存在なのだろう」(本文より)