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[日販商品データベースより]
在宅医療と病院医療の大きな違いは,患者や家族の「病気」だけでなく,「人生そのもの」に触れる機会が多いことです.病院では「医学的な正解=最適な選択」とされることが,在宅医療の現場では「介護」や「感情」の側面を考慮しながら,最終的な方針を決定する必要があります.例えば,タバコを吸うことは肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクを高め,医学的には「間違い」とされますが,それでも「死ぬまでタバコを吸いたい」と望む患者さんもいます.「医学」だけでなく,患者さん本人やご家族の「価値観」や「感情」を尊重することが,在宅医療の本質と言えます.
呼吸器疾患を診療する際,病院ではX線写真を撮影し,その結果をもとに診断や経過の評価を行います.呼吸器内科医にとって「X線写真画像」は非常に重要であり,診療方針の決定や病状説明の際にも欠かせません.しかし,多くの在宅医療の現場ではX線写真を撮ることができず,これまで当たり前にあった「武器」がない状況で診療を行う必要があります.その中で,どのように患者さんの「人生」と向き合い,適切な診療を提供できるのか――.
その答えを見つけるには,まず「医学」を正しく理解することが不可欠です.しかし,在宅医療の視点から呼吸器疾患を体系的に解説した書籍は,これまでほとんどありませんでした.
本書では,こうした課題に対応するため,在宅医療の現場で役立つ呼吸器疾患の診療ポイントをわかりやすく解説します.X線写真なしでの診断の工夫,在宅酸素導入の手順に加え,病状説明の方法,食事指導のポイント,さらには病状に応じた施設選択の考え方についても,実践的な視点で解説.これにより,在宅医師や訪問看護師,ケアマネージャーなど,在宅医療・介護に携わるすべての方々へおすすめです.
【おもな内容】
第1章 在宅医療における訪問診療・看護の考え方呼吸器疾患の基本
・人の自然死とがん診療
・在宅医療を構成する三要素
・訪問看護のしくみ
・知っておきたい「介護施設」の知識
・在宅での訪問栄養食事指導第2章 呼吸器疾患在宅マネジメント
第2章 呼吸器疾患在宅マネジメント
・腫瘍性肺疾患
肺癌/疼痛管理/疼痛以外の症状管理と緩和方法
・気道疾患
気管支喘息/慢性閉塞性肺疾患/
・間質性肺炎
特発性間質性肺炎/特発性間質性肺炎以外の間質性肺炎
・呼吸器感染症
肺炎/ウイルス感染症/結核と非定型抗酸菌症