- イスラエル外交史
-
- 価格
- 3,300円(本体3,000円+税)
- 発行年月
- 2025年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784895861694
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[BOOKデータベースより]
第1部 ヘブライ語聖書におけるイスラエルと諸国民(モーセ五書;預言書 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 ユダヤ人の外交―古代から現代まで(王国から隷属の身へ;無力と権限付与の狭間で ほか)
第3部 イスラエルの国家再建とアラブ・イスラエル紛争(冷戦初期のイスラエルと中東;周縁戦略とその結末 ほか)
第4部 世界の中のイスラエル(ヨーロッパのパラドックス;友好国アメリカ ほか)
ユダヤ人の外交史を古代から現代まで幅広く網羅した包括的な作品。〓ヘブライ語聖書に始まり、古代イスラエル王国、世界中に離散したディアスポラの時代、近代シオニズム運動、そして現代イスラエル国家の外交政策に至るまで、ユダヤ人と他国(他民族)との関係を詳細に追っている。各時代の地図が計18枚掲載されていて、古代から現代に至るプロセスを理解するのに大いに役立つ。
本書は、ユダヤ人の外交史を「信仰(Star)」と「力(Scepter)」という2つの象徴的な軸で描き、ユダヤ人の外交政策が理想主義と現実主義のバランスによって成り立ってきたことを強調する。数千年に及んだディアスポラ(離散)と絶え間ない迫害の歴史の中で、ユダヤ人が生き残り、成功を収めることができたのは、強い歴史的使命感と、その使命を現実世界に絶えず適応させてきたからである。
さらに本書の特徴は、これまであまり扱われなかった地域を取り上げていることである。通常、イスラエルの外交史を論じる場合はパレスチナ問題を中心に据え、アメリカや周辺アラブ諸国との関係に限定したケースが多かった。本書では、欧米やロシアはもちろんのこと、中国、インド、日本をはじめとする東南アジア、アフリカや南米などの国々との関係を1つずつ取り上げ、交易、軍事協力、エネルギー政策など様々な分野での協力関係、あるいは敵対的な状況などを分析している。
原書(英語版)は2020年に出版されているが、その後の5年間で中東情勢は大きく変化した――2020年のアブラハム合意、2023年10月に勃発したハマス・イスラエル戦争、それに連動したレバノンのヒズボラとの戦闘、史上初となったイランからの直接攻撃、さらにシリアのアサド政権の崩壊――日本語版では、筆者がこれらの事件とイスラエルの動きを加筆し、最新版となっている。
イスラエルが建国されて以来、イスラエルについての印象は「戦火の絶えない国」「好戦的な国」などというものだろう。しかし、外交という側面で歴史を紐解いていくならば、「どうすれば他国と友好的な関係を築けるか常に模索し続けている」というもう1つのイスラエルの姿が見えてくるのである。