[BOOKデータベースより]
1章 自動制御とは
2章 微分方程式とラプラス変換
3章 伝達関数
4章 制御系の過渡特性
5章 制御系の定常特性
6章 周波数特性
7章 制御系の安定性
8章 制御系の設計
理工学系の大学生や高等専門学校生はもちろんのこと,初めて制御工学を勉強したいと思うすべての人に対する入門書,あるいはもう一度制御工学を学び直したい人にとって理解しやすいものとすることを目指した.このために,執筆者は自身の教育の経験やノウハウに基づき,読者の立場に立ってどのような例を用いてどのように表現・説明すればわかりやすく,すんなりと頭の中に入ってきて自分のものとして吸収できるかについて常に心を配りながら作成している.
本書は古典制御理論を中心とする内容である制御工学の入門書であるため,古典制御理論を理解するための必要最低限の基本項目のみに着目した.また,日常的に体験できるような例や直感的に理解しやすい例を用いて制御理論を説明することにより,わかりやすさを追求した.そして,理論の理解をより深めるために,演習問題を数多く採用し,それら一つ一つについて丁寧に解説した.
これまでの教科書は,「自明のこと」として一部が省略されていることがたびたび見受けられた.しかし,実はその省略された部分に引っかかって前に進まなくなる読者が経験上多々存在した.読者は,もう少し丁寧に解説してくれれば理解と意欲が進むのに...と,幾度となく思ったようである.本書はそのような経験をふまえ,理解に対する意欲を低下させる可能性のある「省略されやすい部分」にもしっかりと光を当て,本文や例題,練習問題,図表において一つひとつのステップを丁寧に解説することに努めた.特に学習者がつまずきやすいポイントを意識し,疑問を感じることなく学びを進められるよう細部にまで配慮した構成としている.さらに本書の特徴として,理論と実践のバランスを重視した.これにより,学んだ内容が実際の現場でどのように役立つのかを具体的にイメージできるようになっている.
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