この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 市村弘正著作集 上巻
-
価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2025年03月発売】
- 論集福沢諭吉
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2017年05月発売】
- 先哲を仰ぐ 四訂版
-
価格:4,950円(本体4,500円+税)
【2021年05月発売】
- 先哲を仰ぐ 四訂版
-
価格:6,600円(本体6,000円+税)
【2021年05月発売】
[BOOKデータベースより]
歴史の断層を読む。ベンヤミン、アーレントに応答する透徹した思考。大幅改稿「「異物」の精神―藤田省三論」「『みすず』読書アンケート」(1986〜2023)「未発表エッセイ」「単著未収録考」「著者解題」「人名索引(上・下巻)」等を収録。
敗北の二十世紀(概念の物語;非正規性の空間;「残された」言葉 ほか)
[日販商品データベースより]読むという生き方(偶然性の活用;様々な力の場;遭遇について ほか)
単著未収録論考(読むことと経験すること;「異物」の精神―藤田省三論;出版人の形姿 ほか)
附録
歴史の断層を読む――。
ベンヤミン、アーレントに応答する透徹した思考。
丸山眞男、藤田省三の水脈に立つ思想史家・市村弘正の全仕事を収めた、上下2巻の個人著作集。
下巻は『敗北の二十世紀』と『読むという生き方』の2冊を中心に構成。「単著未収録論考」章には、『藤田省三セレクション』(平凡社ライブラリー、2010年)の解説を改稿した「「異物」の精神――藤田省三論」や、日本エディタースクール創設者吉田公彦への追悼文「出版人の形姿」(未発表)他を掲載した。「附録」章には、1986〜2023年の「『みすず』読書アンケート」への回答も収録。なお「著者解題」は本巻に収めた。
下巻の月報「市村弘正研究ノート 下」には、齋藤純一はじめ総勢10名の執筆者が寄稿。「同時代書評より」では、加藤典洋や鶴見俊輔らの書評を概観しながら、作品が生みだされた時代状況を展望する。
月報「市村弘正研究ノート」全目次
[上巻]
石川健治 トランシルヴァニアに「声」をきく
宇野邦一 『敗北の二十世紀』の不穏な思考
佐藤健二 「触診」の静慮の文の美しく
杉田 敦 市村さんの「読むという生き方」
ジョン・ブリーン キーンツハイムの思い出
細見和之 周回遅れの一読者の祈り
矢野久美子 「不純性」へのpleasure
龍澤 武 市村弘正と藤田省三
[下巻]
太田和徳 ただひとりの先生
熊沢敏之 夢(ユートピア)の一覧表
郡司典夫 命の恩人――市村先生〈を〉読む/市村先生〈と〉読む
齋藤純一 物との交渉
趙星銀 「都市」という関係性
林 桂吾 『敗北の二十世紀』ができるまで
保科孝夫 平凡社ライブラリー版『「名づけ」の精神史』のこと
洪貴義 救済としての読解
渡邉悟史 異物の可能性
落合勝人 『市村弘正著作集』を編集するまで
同時代書評より
著者略歴
1945年生まれ。思想史家、批評家。法政大学名誉教授。
中央大学法学部を卒業後、法政大学大学院で藤田省三に師事。
『「名づけ」の精神史』(みすず書房、1987年)で単行本デビュー。
著書に『標識としての記録』(日本エディタースクール出版部、1992年)、『小さなものの諸形態――精神史覚え書』(筑摩書房、1994年)、『敗北の二十世紀』(世織書房、1998年)、『読むという生き方』(平凡社、2003年)、共著に『この時代の縁で』(平凡社、1998年、吉増剛造との共著)、『社会の喪失』(中公新書、2005年、杉田敦との共著)などがある。
また、『論集 福沢諭吉』(平凡社ライブラリー、2017年)や『小尾俊人日誌 1965-1985』(中央公論新社、2019年)の出版に編者として携わる。