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[BOOKデータベースより]
きっかけは、授業で聞かれた発言への“モヤモヤ”。その正体は、マイクロアグレッションだった。この社会でともに生きていくために、私たちにできることは何だろう?新潟の公立中学校で一人の教師と子どもたちから始まった多文化共生学習実践。
1 人権学習の種をまく(モヤモヤを感じる中で;大阪府松原市での教員生活 ほか)
[日販商品データベースより]2 「新潟にヘイトスピーチはない」?(中学生、ヘイトスピーチを知る;出会いから学ぶ 未知に触れる)
3 当事者は隣にいた(中学生、新潟朝鮮初中級学校の先生と出会う;中学生、サコさんと出会う ほか)
4 「平等」だけでは足りない―生徒が導いた答え(平等に接するってなんか違うんじゃない?;全員を特別扱いすること ほか)
新潟の公立中学校で一人の教師と子どもたちから始まった多文化共生学習の軌跡が書籍化。生徒たちが隣人を訪ね、問い、本気で考えた「ともに生きる社会」の実現のしかた
〈本書の概要〉
とある授業での一言をきっかけに、著者と有志の生徒たちが学習会を主催します。その学習会では、海外ルーツ当事者の日々や困難、願いを聞き、自分事として多文化共生の実現について考えました。学習会を経た学びや自分なりの答えを導くまでの約1年間の軌跡をたどりました。
〈本書からわかること〉
◆「新潟にヘイトスピーチはない」?
2022年、著者による英語科授業でのこと。海外の中学校との交流授業について説明していたところ、生徒から出た言葉に著者はモヤモヤを感じます。その言葉の正体は「マイクロアグレッション」でした。マイクロアグレッション(小さな暴力性)は、一つ一つが小さくとも、それが集まることでヘイトスピーチやジェノサイドとなり尊厳や人命を奪うとされています。この授業以降も、著者は学校現場で見聞きしたマイクロアグレッションや差別について考え続け、マイクロアグレッションやヘイトスピーチについての道徳科授業を実施します。この授業をきっかけに生徒主導で多文化共生についての学習会を行うこととなりました。
◆5つの学習会で著者と生徒たちが受け取ったもの
本実践で、生徒会本部のメンバーを中心に生徒有志と著者によって実施された学習会は全5回です。
学習会@ 新潟初中級朝鮮学校を訪ねる
学習会A ウスビ・サコさん(京都精華大学教授)に聞く
学習会B 藤井辰典さん(大阪府松原市立中学校教諭)に聞く
学習会C 崔江以子さん(川崎市「ふれあい館」館長)を訪ねる
学習会D 留学生との交流授業(英語科)
海外ルーツとして生きる中で経験した差別や願いについて当事者から話を聞き、質疑などで考えを深めました。また、実際にその街を訪ね、その土地の多文化共生の歴史を聞く機会ももちました。
生徒たちは、講義者がこれまで海外ルーツ当事者として生き抜いてきた歴史や誇り、「差別を「しない」だけでは差別はなくならない」こと、「私たちは本来マルチフレームな存在である」こと、「聞かれたくないことこそ、本当は誰かに聞いてほしい」こと、「差別する側にもされる側にもなりうる」ことなどのメッセージを受け取りました。
◆「みんなに平等に接する」……は、ちょっと違うんじゃない?
学習会での学びを経て、生徒会本部のメンバーはその年の多文化共生実践発表コンクールでプレゼンテーションを行うことに決めます。しかし、発表として学んだことをまとめるのに苦戦します。話し合いでは、「みんなに平等に接する」という言葉がまとめの案として出されますが、この言葉に対する納得できるような納得できないようなモヤモヤが残りました。その後、学習会の講義者からの助言などを経て、導き出された結論とは――。ぜひ本書といっしょに考えてみてください。