- 文化と帝国主義 改訳新版
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- 価格
- 9,350円(本体8,500円+税)
- 発行年月
- 2025年02月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784622097587
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[BOOKデータベースより]
重なりあう領土、からまりあう歴史…今日もなお形を変えてつづく世界史の諸相を対位法的に描いた、ポストコロニアル批評の金字塔。改訳新版であらたに送る。
第一章 重なりあう領土、からまりあう歴史(帝国、地理、文化;過去のイメージ、純粋なものと混淆的なもの ほか)
[日販商品データベースより]第二章 強化されたヴィジョン(物語と社会空間;ジェイン・オースティンと帝国 ほか)
第三章 抵抗と対立(ふたつの側がある;抵抗文化の諸テーマ ほか)
第四章 支配から自由な未来(アメリカの優勢―公共空間の闘争;正統思想と権威に挑戦する ほか)
〈今日、誰もが、純粋にひとつのものではない。インド人あるいは女性あるいはムスリムあるいはアメリカ人といったレッテルは、せいぜい出発点にすぎなくて、ほんの一瞬でも実際の経験に足を踏み入れるなら、すぐにも捨て去られてしまうものなのだ。帝国主義は文化とアイデンティティとの混合を地球規模で強化した。しかし、そこからもたらされた最悪の、もっとも逆説的ともいえる贈り物とは、人びとに、自分たちがただひたすら、おおむね、もっぱら白人あるいは黒人あるいは西洋人あるいは東洋人であると信じこませたことだ。…けれども他者とのちがいやみずからの特異性に、これこそが人間生活の要であるかのごとく、こだわりつづける理由は、恐怖と偏見以外にどこにもないように思われる。事実、生存とは、さまざまなものをむすびつけることを中心にして達成される。より実りあるのは――そしてより難しいのは――「わたしたち」についてだけではなく、他者について、具体的に、共感をこめて、対位法的に考えることなのだ〉
重なりあう領土、からまりあう歴史…今日もなお形を変えてつづく世界史の諸相を描いた、ポストコロニアル批評の金字塔。『オリエンタリズム』と並ぶサイードの主著を、改訳新版であらたにおくる。