この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 三島由紀夫
-
価格:968円(本体880円+税)
【2012年11月発売】
- 「賢治年譜」等に異議あり
-
価格:550円(本体500円+税)
【2021年12月発売】
- メロスはなぜ少女に赤面するのか
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2020年04月発売】
- 永井荷風に学ぶ諦めの哲学
-
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2019年08月発売】
[BOOKデータベースより]
第1章 幼少期〜初等科六年(六〜十二歳)(憧れの海―初等科時代の詩歌と唱歌・童謡;童話と詩―小川未明の“海”を中心に;抒情詩人の夢をつないで―初の手づくり作品集『笹舟』)
[日販商品データベースより]第2章 中等科一年(十二〜十三歳)(拓けていく世界―手づくり詩集『こだま―平岡小虎詩集』;こども部屋の中の海―手づくり詩集『HEKIGA―A VERSE‐BOOK』・短編「酸模」)
第3章 中等科二年(十三〜十四歳)(オスカー・ワイルドに見た海(上)ロマンティシズムへの憧憬―聖セバスチャンとアンティノウスをめぐって;オスカー・ワイルドに見た海(下)異教への憧憬―詩「海の詩 A オスカァ・ワイルドの幻想」ほか、戯曲「路程」・「東の博士たち」ほか;十四歳の海―詩「訃音」・「凶ごと」、小説「館」の周辺)
第4章 中等科三年(十四〜十五歳)(ラディゲに憑かれた十五歳(上)―詩「岬のわかれ」・小説「心のかゞやき」を中心に;ラディゲに憑かれた十五歳(中)―小説「公園前」と「雨季」・「鳥瞰図」を中心に;ラディゲに憑かれた十五歳(下)―堀辰雄と小説「彩絵硝子」;空白の1年間―「少年期をはる」・「ゆめの凋落」・「幸福と悔恨の旅」ほか)
第5章 中等科四年(十五〜十六歳)(「花ざかりの森」の中の海(上)―『文藝文化』掲載までの道のり;「花ざかりの森」の中の海(中)―『マルテの手記』;「花ざかりの森」の中の海(下)―自筆原稿から見えるもの)
著者は、少年三島由紀夫の混沌に見事な秩序を与えた。流血、心理模様、憧れ、多義的な「海」……。混沌は才能の未整理だ。学問的な内容を、情感を籠めて、流れるような文章で丁寧に謳った。眩しい成果である。
佐藤秀明(近畿大学名誉教授、三島由紀夫文学館長)