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[BOOKデータベースより]
本書の意義とは、生身の三島を知らない若い世代―再生産されつづける多種多様な三島のイメージに混乱し、どのようにこの作家を理解していいかわからずにいる世代―に、外国人の目を通した、余計なバイアスのかかっていない三島像を伝えることができる点である。意識するしないにかかわらず上の世代が捕われていた、同時代人としての三島に対する複雑な感情、そういったものとは無縁の世代によって今後は新たな理解と解釈がもたらされることになるだろうが、この作家の全体像をある程度ニュートラルな形で提示する本書は、三島研究の格好の入門書となりうるに違いない。
ねじれた生い立ち
[日販商品データベースより]「美」と「恍惚」と「死」の三位一体
戦争の日々
戦後の彷徨
仮面を脱ぎ捨てて
肉体の改造
「美しきもの」の破壊と創造
映画と愛国
菊と刀
写真、自己演出、神経症
ノーベル文学賞
ペンと剣をもつ作家
遠ざかる幻影
無言の別れ
豊饒の海
市ケ谷の悲劇
フランス人の目から見た“ミシマ”の生涯と作品とは。ゴンクール賞受賞の女流伝記作家による、フランス初の「ミシマ」伝。余計なバイアスのかかっていない三島の実像を伝える、三島研究の格好の入門書。