- 『天正記』の復原的研究
-
第一種古活字版『天正記』翻刻・改訂文・注解を中心に
日本史研究叢刊 46
- 価格
- 14,300円(本体13,000円+税)
- 発行年月
- 2024年10月
- 判型
- A5変
- ISBN
- 9784757611016
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[BOOKデータベースより]
待望の通読に耐えうる良質なテキスト。大村由己が天正年間の秀吉の動向を記した記録群の総称『天正記』の整版本には見られない当初に遡り得る本文の復原を目指す。本書は、第一種古活字版の翻刻と改訂文を提示、注解に異同箇所等を示し、さらに原本「惟任退治記」を読み下した「総見院殿追善記」の翻刻、聚楽第行幸の2ヶ月後に写された「聚楽行幸記」の翻刻と影印、「播州征伐記(播磨別所記)」の読み下しを併載する。人名索引を付して、研究環境に一石を投じるものである。
『天正記』の成立とその展開
[日販商品データベースより]第1部 第一種古活字版『天正記』(第一種古活字版『天正記』概説;第一種古活字版『天正記』の翻刻;第一種古活字版『天正記』の改訂文;第一種古活字版『天正記』の注解)
第2部 松永永種筆写『総見院殿追善記』(『総見院殿追善記』概説;『総見院殿追善記』の翻刻)
第3部 阿野実政筆写『聚楽行幸記』(『聚楽行幸記』概説;『聚楽行幸記』の翻刻と影印)
付編 「播州征伐記(播磨別所記)」
『天正記』は、豊臣秀吉に近侍した大村由己が、天正八(一五八〇)年正月に書き上げた「播州征伐記」を皮切りに、天正年間における秀吉の戦勝、家族の慶事などを事件の都度、記した記録群の総称である。豊臣政権研究の重要史料として周知の記録であるが、原本の多くが失われた現在、江戸後期に成立した群書類従・続群書類従所収の整版本を明治以降に活字化した続群書類従完成会本や史籍集覧本などが利用されている。
一方、原本の僅か三十年程後に成立した第一種古活字版には、整版本には見られない当初に遡り得る箇所のある事が分かってきた。そこでこのたび、第一種古活字版を翻刻しその改訂文を提示、異同箇所等を示した注解を付し、さらに原本「惟任退治記」を読み下した「総見院殿追善記」、聚楽第行幸の二ヶ月後に写された「聚楽行幸記」等をも翻刻・併載した。通読に耐えうる良質なテキストを提供し、『天正記』をめぐる研究環境に一石を投じる。