地域と自治体 第４０集

「補充的指示権」と地方自治の未来　

自治体研究社
榊原秀訓　岡田知弘　白藤博行　

• 価格: 2,530円（本体2,300円＋税）
• 発行年月: 2024年07月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784880377698

内容情報

[BOOKデータベースより]

第１部　地方自治の現在（地方自治の現在―中央集権化と地方自治との対抗）
第２部　国の自治体に対する「補充的指示権」をめぐって（「特権的指示権」にみる「逆分権化」の危険な徴候；感染症対策と補充的指示権―新型コロナウイルス感染症対策に関わる立法をふまえて）
第３部　公共サービスをめぐる政策変化と自治体間連携・公共私連携（情報システムの「最適化」と地方自治―個別最適から全体最適へ；公共サービスをめぐる自治体間連携；公共私連携のあり方）
第４部　地方自治の未来像（地方自治の未来像）

[日販商品データベースより]

「改正」された地方自治法には、２つの新しい章が設けられた。１つは地方公共団体（自治体）の情報システムの利用に関する章であり、そこには、自治体の事務の標準化やクラウド利用の促進する「情報システムの利用の最適化」が盛り込まれている。もう１つは、「国民の安全に重大な影響を及ぼす事態」における国と地方公共団体の関係の特例という章であり、感染症をめぐる混乱などを理由に国の権限を強めることが盛り込まれている。さらに、住民への生活関連サービスを行う「地域共同活動団体制度」を創設することも盛り込まれた。改正地方自治法は、国のすすめている国家安全保障政策やデジタル行財政改革とも関連し、これまでの国・自治体関係を大きく変質させ、地方自治の姿を大きく変えることが危惧される。