黒人法典

フランス黒人奴隷制の法的虚無

明石書店
ルイ・サラ＝モランス　

• 価格: 4,180円（本体3,800円＋税）
• 発行年月: 2024年06月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784750357614

内容情報

[BOOKデータベースより]

近代が生み出したもっとも「怪物的な法文書」、待望の邦訳。黒人奴隷を規定・管理するためにつくられた「黒人法典」。何百万もの人々が苦しみ、奪われ、測定不能なほど破壊された奴隷制はどうして続いたのか？白人中心の聖書解釈による正当化、奴隷をモノとして扱う冷徹な法律、自由と平等を謳いながら奴隷制を無視する啓蒙思想家たち…。

第１部　黒人法典　偏見の光のもとで（始まりの呪い；人間？それとも獣？；人間未満の獣　獣化した人間　ほか）
第２部　黒人法典　本文と註釈（カトリシズム　奴隷にとって唯一にして義務である宗教（第一〜七条）；同棲、結婚、奴隷に対するその民法上の帰結（第八〜一三条）；奴隷の埋葬（第一四条）　ほか）
第３部　黒人法典　啓蒙の影のもとで（奴隷たちが発言する　ル・モア＝ラック、クゴアーノ；自由の蜃気楼「復帰法」；モンテスキューの飾言　ほか）

[日販商品データベースより]

1685年からビジネスのため黒人を厳格に管理・所有するための法律が世界に先駆けてフランスで制定された。聖書を都合よく解釈し黒人を物品として扱い、1848年まで続いた黒人法典の存在を無視したルソーやモンテスキューら啓蒙思想家たちを苛烈に糾弾した問題作が待望の刊行。