この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 現代フランス哲学
-
価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2023年09月発売】
- 世界を気遣うハイデガー
-
価格:3,630円(本体3,300円+税)
【2023年10月発売】
- レヴィナス 顔の向こうに
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2024年11月発売】
- 20世紀ユダヤ思想家 3
-
価格:8,800円(本体8,000円+税)
【2013年11月発売】
- ジャッキー・デリダの墓
-
価格:4,070円(本体3,700円+税)
【2014年04月発売】
[BOOKデータベースより]
ローティ論・プラグマティズムの新たな地平を開く1冊。国内の論争・国際的な紛争・戦争が絶えない今、人類がどのように「会話」をしうるか。その可能性をローティは古典哲学を乗り越え、プラグマティズムを通して提示している。朱喜哲は、ローティのみならず、ミサック、セラーズ、ブランダム等を通じ、そのローティの哲学を鮮やかな分析で解き明かした。
分析哲学史の見直しとリチャード・ローティの立ち位置
[日販商品データベースより]第1部 ふたつのプラグマティズム―ミサック対ローティ(ニュープラグマティズムからの異議申し立て;「探求」か「会話」か)
第2部 規範性のプラグマティズム―セラーズからローティへ(分析哲学の規範的転回;セラーズの「規範性」概念を再考する;ローティにおける「理由と因果の二元論」とその克服)
第3部 「文化政治」とプラグマティズム―ローティからブランダムへ(「奈落の際で踊る哲学」としてのネオプラグマティズム;「文化政治」としての推論主義(一)ヘイトスピーチを分析する;「文化政治」としての推論主義(二)感情教育論を明晰化する)
“人類の会話”のための哲学
「ローティという不世出の哲学者を、〈人類の会話〉の守護者であろうとし続けた人物として再発見する。」朱喜哲は、混沌とした現在の日本・世界でローティが注目されるべき意味を鮮やかに記した。
古代ギリシア以来の伝統につらなる哲学を筆頭として「唯一の真正な声」を求める営みは、ひとびとの小さな声をつぐませる。
「雑多で多様な複数の声たち」、その会話こそが人類が豊かに暮らす希望ではないか。
哲学者ローティは多くの批判を引き受けながら、その声たちを守ることこそを哲学の任務として引き受けた。
本書は、第一部はミサック、第二部はセラーズ、第三部はブランダムを中心的に扱うことで、先行研究から後世の視点も含め包括的なローティ像を描き出している。
また、同時に現代的な意義、政治や社会の状況に対してどのように参照しうるのかを明らかにした。
こうしてローティの思想を中心にプラグマティズムの意義が明らかにしていくことで、本書は古典から未来へ繋がる哲学の姿をも希望をもって浮かび上がらせる。
装丁 大崎善治
組版 トム・プライズ
装丁写真 樋口晃亮