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[BOOKデータベースより]
池袋で連続殺人事件が発生。厳しく箝口令が敷かれていたが、殺害された被害者の額には刃物で「×」印が刻まれていた。反社ばかりを狙った犯行から、マスコミは犯人を、街をきれいにする清掃車にかけて“聖掃者”と名付けた。池袋署には特別捜査本部が設置され、刑事課強行犯係の警部補・薬師丸遼一をはじめとした捜査員は、日夜、犯人探しに奔走していた。そんな中、遼一のもとへ、娘の佳奈から電話が入る。この秋からバレエ留学を控えている、自慢の娘だ。電話越しに、彼女は信じられない言葉を発した。「…私、人を殺しちゃったかもしれない」―娘のもとへ急行する遼一。そこで目にしたのは、目から光を失った、金髪の男の姿だった。娘の人生をここで終わらせていいのか―「おまえを助ける」遼一は娘に告げると、金髪の男の額に、「×」を刻印した。いま、後戻りのできないミッションがスタートした。