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[BOOKデータベースより]
第二句集。
1 母許り―一九九五〜一九九九
[日販商品データベースより]2 万歩計―二〇〇〇〜二〇一〇
3 松一本―二〇一一〜二〇一四
4 恋仏―二〇一五〜二〇二〇
5 檸檬の木―二〇二一〜二〇二三
◆第二句集
木々芽吹くエッフェル塔は透かし編み
単に広い世界を詠ったということではなく、自由にのびのびとしている。
境涯を背景にもった作品であろう。
跋・矢島渚男
◆自選十句
良夜なり濡れたるもののみな光り
芒原髪逆だてて戻り来し
母許りへ祭りのごとき朝桜
ポインセチア音符は時を刻みゐる
独楽めがけ匍匐素早き赤ん坊
鎌倉に死者の混み合ふ冬紅葉
旅に出る前の気鬱や芭蕉の忌
人の死に鐘鳴りつづく芽吹く村
形代の片袖上げて流れゆく
紫の小花地獄の釜の蓋