- 「敗け方」の問題
-
戦後文学・戦後思想の原風景
有志舎
八木書店
五味渕典嗣
- 価格
- 3,300円(本体3,000円+税)
- 発行年月
- 2023年11月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784908672699

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[BOOKデータベースより]
なぜ「日本国民」は敗戦によっても変わらなかったのか。帝国の記憶を選択的に忘却しつつ、今も旧宗主国民としての自意識をあからさまに保持し続けている現代日本の原点を見つめ直す。
序 戦後日本の「建国神話」
[日販商品データベースより]第1章 終末のスペクタクル―アジア太平洋戦争末期における「国民」の再編
第2章 「文学」という業―決戦体制下の文学表現
第3章 敗北の想像力―保田與重郎『南山踏雲録』を読む
補論 独語としての対話―蓮田善明『有心』を読む保田與重郎
第4章 石川達三の東京裁判―『生きてゐる兵隊』戦後版の受容をめぐって
第5章 横溝正史と戦後啓蒙―「獄門島」、あるいは防衛機制としての物語
第6章 坂口安吾の戦後天皇制論―「安吾の新日本地理」を手がかりに
「1945年8月15日」は長きにわたって帝国日本の〈終わり〉の日、戦後日本の〈始まり〉の日と意識されてきた。しかし、この終わりと始まりは、他のありうべき〈終わり〉をあらかじめ排除した上でスタートした〈始まり〉でもあったのではないか。戦後社会の土台は、日本人がこの戦争の「敗北」を意識し、受容するプロセスの中で作られていたのではないか――。戦争の中で戦後を想像し、戦後の時間から戦争下の生を見つめ直した文学者や思想家のテクストを手がかりに、「玉音」から始まる「8・15」の物語、戦後日本の「建国神話」からの脱却を目指す。