この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- テオドラ
-
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2025年04月発売】
- 歴史
-
価格:5,500円(本体5,000円+税)
【2024年12月発売】
- ビザンツ帝国の最期 新装版
-
価格:4,290円(本体3,900円+税)
【2022年07月発売】
- 生き残った帝国ビザンティン
-
価格:1,221円(本体1,110円+税)
【2008年03月発売】
- ビザンツ驚くべき中世帝国 新装版
-
価格:5,060円(本体4,600円+税)
【2021年06月発売】
[BOOKデータベースより]
アジアやアラビア半島から人の波が西へと移動していく地点という、不利な条件下で国が生きのびるには、何が必要だったのか。おもな皇帝と印象的なエピソードを軸に、体外関係からビザンツ史を語る。
序章
[日販商品データベースより]第1章 神々の黄昏
第2章 帝国の戦略拠点
第3章 大洪水
第4章 変わりゆく世界
第5章 北方の征服
第6章 栄光の道
第7章 長い影
第8章 内なる敵
第9章 新しいコンスタンティヌス
第10章 ある老人の回想
終章
ギボンは『ローマ帝国衰亡史』で、彼のいう「ギリシア人」つまりビザンツ人の「臆病と内紛」を強調した。地図からビザンツが消えてしまった理由として、ビザンツ人に何かしら欠陥があったという認識は、今日でも残っている。多くの敵を打ち破るため軍団を整備すべき時に、教義論争や教会装飾にかまけて、政治・経済の現実を無視したというのだ。
だが、もし本当にビザンツ人が怠惰で無気力だったとしたら、なぜビザンツ帝国はあれほど長く存続したのだろうか。アレクサンドロス大王をはじめ、カリスマ的な開祖が死ぬとたちまち瓦解してしまった支配が歴史上にはしばしばみられる。しかもビザンツは、アジアやアラビア半島から人の波が西へと移動していく、いわば「民族のボウリング場」の端に位置していた。ある集団を軍事力で打ち破ったところで、新たに三つの集団が現れた。ここでは、まったく新しい考え方が必要だったのだ。
ゆえに問うべきは、なぜビザンツが滅びたかではない。なぜ不利な条件のもとで存続できたかなのだ――。本書は、おもな皇帝と印象的なエピソードを軸に、対外関係からビザンツ史を語る試みである。