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[BOOKデータベースより]
研究者必携の実証研究手法4部作ここに完結。既刊の3冊(『リサーチ・デザイン』『経営事例の質的比較分析』『経営事例の物語分析』)では取り上げられていなかった、単数・少数の特定事例の因果推論手法手引書。
第1章 因果過程追跡とはどのような手法か(因果過程追跡のねらい;因果過程追跡はグランドデザインに始まる;因果図の作成)
[日販商品データベースより]第2章 因果過程追跡のロードマップ(研究状況がロードマップを決める;結果説明型のロードマッ;理論構築型のロードマップ;理論検証型過程追跡のロードマップ)
第3章 構成素材の概念化(概念を三層構造で構築する;結果の概念化;原因の概念化;因果メカニズムとコンテキストの概念化)
第4章 理論の検証(言語モデルの形式化:言語記述から因果図へ;因果過程追跡での経験的証拠;因果関係の推論)
第5章 理論の構築(因果グラフの創造;因果メカニズムのシステム理解)
因果推論は、なぜ、このような結果が生じたのか、その原因、またメカニズムを明らかにするためになされる。一般的には統計学に基づいた手法でなされることが多いが、十分なデータが取れないため、それが難しいことも極めて多い。例えばアフリカや中南米で民主主義がなかなか育たないのはなぜかといった問題、あるいは日本の若者世代の単身化、晩婚化が進むのはなぜか、といった問題がその典型である。経営学でも、東芝の不祥事が続いたのはなぜか、あるいは、セブン‐イレブンが長期にわたり高収益を維持しているのはなぜか、というような問題がある。
これらのような、1つあるいは少数の具体的な事例について因果関係を明らかにすることは、学術的に意義が大きいだけでなく、ビジネスの場においても、革新事例の分析、応用を可能にし、ビジネスの場における改革や新規事業を立案する上でも極めて有用である。
本書は、『リサーチ・デザイン』などの研究方法論の著作でも知られるマーケティング研究の泰斗が、自身の「因果過程追跡」の研究ノートを発展させたものである。因果過程追跡とは、単数あるいは少数の特定事例を、理論事例として分析対象に因果推論を目指し、「中範囲の理論」の構築、すなわち、特定の実例だけで成立するというだけでなく、より広い適用可能範囲を持つ理論の確立を目指すものである。著者自らこの方法論を用い、多くの研究をしてきた経験を踏まえ、基本的な作業の進め方を解説するとともに、因果過程追跡で踏まれる各段階において求められる注意点や限界も丁寧に説明する。この手法を使いこなす上で欠かせない配慮も学べる、本邦初の解説書!