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- 半導体超進化論
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世界を制する技術の未来
日経プレミアシリーズ 496
- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 2023年05月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784296117819
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世界を制する技術の未来
日経プレミアシリーズ 496
[BOOKデータベースより]
1988年に50%あった日本企業の世界シェアが今では10%。この30年間に世界の半導体は年率5%超の高度成長を続けたのに日本はまったく成長できなかった。日本は何をすべきなのか。日本の半導体戦略をリードするキーパーソンが、新しい半導体の世界とそれへの対応策を活写。
1 一陽来復 Prologue
[日販商品データベースより]2 捲土重来 Game Change
3 構造改革 More Moore
4 百花繚乱 More than Moore
5 民主主義 More People
6 超進化論 Epilogue
半導体戦略の要諦は、一言でいえば微細化技術への積極投資である。ただし、定石だけでは失った30年を取り戻すのは難しい。競争の舞台の第2幕を予見して先行投資をすることも必要である。剣道でいう「先々の先を撃つ」である。現下の複雑な情勢を読み解くためには、そのうなりを生み出す3種類の変化(@産業の主役交代、A市場の波、B技術のパラダイムシフト)を理解する必要がある。
これらの変化によって、半導体チップの設計がソフトウエアのコードを書くくらい簡単になる。そうなれば世界に革命が起こる。アップルやテスラのようなTSMCの少数の大口顧客だけでなく、多くの人がチップを作れるようになればイノベーションが起こるということである。半導体技術を活用できる人を1桁、2桁増やすという意味だ。これこそが本書の主題として謳っている「半導体の民主化」であり、そのシチュエーションに日本逆転のチャンスがある。ソフトウエア開発者と比べると、ハードウエア設計者の人口は桁違いに少ない現状が、一挙に変わり新たな形のイノベーションが咲き乱れる時代がやってくる。
本書は、この激変する半導体戦略をリードするキーパーソン黒田忠広・東大教授が、新しい半導体の世界、激変する環境、それへの対応策を明らかにする初めての一般向けの書。黒田氏は『2030 半導体の地政学』(太田泰彦著)でも半導体界の最重要人物として紙幅を割いて紹介されている。本書は、産官学の枠を超えて半導体に関わるあらゆる人にとって必読の書となる。