移民を排除する安全保障

フランスにおける「つくられた脅威」

勁草書房
和田萌　

• 価格: 5,500円（本体5,000円＋税）
• 発行年月: 2023年03月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784326303250

内容情報

[BOOKデータベースより]

フランスでは人種・宗教・民族に関係なく市民を平等に扱う「共和国モデル」に基づき、移民はフランス社会に統合されると考えられていた。そんな中で、ムスリム・マイノリティはなぜ安全保障上の脅威として「構築」されていったのか。安全保障化をキーワードに、日常にひそむ包摂と排除の政治を浮き彫りにしていく。

序章　「移民」は安全保障に関わるのか
第１章　人の移動をめぐる政治
第２章　安全保障化という分析視角
第２章補論　安全保障の権力と知
第３章　移民の安全保障化
第４章　安全保障の語り手とメディア
第５章　排除と包摂の政治―安全保障化におけるライシテの動員
第６章　安全保障化への抗い―脱安全保障化の実践
終章　安全保障という政治が行き着く先

[日販商品データベースより]

なぜ移民は脅威と見なされるようになったのか。政教分離を原則とするフランスで、宗教性によって「脅威がつくられた」仕組みを解く。

フランスでは人種・宗教・民族に関係なく市民を平等に扱う「共和国モデル」に基づき、移民はフランス社会に統合されると考えられていた。そんな中で、ムスリム・マイノリティはなぜ安全保障上の脅威として「構築」されていったのか。「安全保障化」をキーワードに、日常にひそむ包摂と排除の政治を浮き彫りにしていく。