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- アンニンちゃんとパオズ
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- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2023年03月
- 判型
- B5
- ISBN
- 9784591177211
[BOOKデータベースより]
アンニンちゃんは、みなみのしまにすむ女の子。むしとりしたり、うたをつくってうたったり、ちょっぴりいたずらしたり…たのしいまいにち。そんなアンニンちゃんに、すてきなあいぼうができたのです!
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アンニンちゃんは、南の島に住む女の子。パパの仕事の都合で引っ越してきました。「きょうは、なに しようかな。」虫取りしたり、歌を作って歌ったり、ちょっぴりいたずらしたり……。ここでの暮らしが気に入っているアンニンちゃんでしたが、ひとりで遊んでいることを心配したお父さんが、あるバスケットを持ち帰ってきます。中に入っていたのは、こいぬ! 白くてふわふわしていて、頭の毛がぴんと立っていて食べ物のパオズに似ているところからパオズと名付けました。アンニンちゃんは、相棒となったパオズを連れてあちらこちらへ出かけます。アンニンちゃんとパオズの歩く道は、さるすべりの木があったり、ガジュマルの木があったり、緑があふれていてとっても豊か。そして次々に新しい出会いがやってきます。アンニンちゃんには、どんな友だちがどんな風にできていくのでしょうか。描かれるのはアンニンちゃんの生き生きとした毎日! むんむんたちこめる草のにおい、犬のパオズのにおいやぬくもり、南国の大らかで温かい空気と自然の香りが、本を開いている間じゅう、五感に気持ち良く働きかけてきます。ウーロンさんが作ってくれるできたてのパオズや、おばあちゃんが作ってくれる、大きなはっぱにのった炒めものなど、美味しそうな食べものもおはなしのお楽しみのひとつ。とくに面白かったのは、機嫌が悪くなった時のアンニンちゃんの話し方がまるでおじさんのように変わるところや、オートバイに乗せてもらいたくて、悪知恵を働かせる場面。やんちゃで知恵者のアンニンちゃんがのびのびとしていて、とっても魅力的なんです。さらにおはなしを通して、アンニンちゃんや子どもたちを見守る大人の目がとっても温かいところにも安心感を覚えます。おはなしを描いたのは、2022年に、絵本『海のアトリエ』(偕成社)で、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞された絵本作家でイラストレーターの堀川理万子さん。本作は初めての幼年童話だそうです。文章は横書きで、全てのページに2色のカラー挿絵が入っていて読みやすく、絵本から読み物への移行期やひとり読みにもぴったり。短いおはなしが7話入っているので、1、2話ずつなど少しずつ読み進めていくのもいいですね。さあ、アンニンちゃんと一緒にワクワクしながら、南国の大らかで気持ちの良い空気を感じてみませんか。
(絵本ナビ編集部 秋山朋恵)
【情報提供・絵本ナビ】