[BOOKデータベースより]
ジャンルを横断する野心的論考。マーケットデザイン思考を「利他」的に援用できるか。メディアの公共性を担保するのは誰か。1964年と2021年の東京オリンピックとパラリンピック、1970年と2025年の大阪万博をめぐる歴史をどう読み解くか。都市空間と欲望をいかに「演出」していくのか。
第1部 武器としての社会科学が斬る2030年(新しい経済圏の出現は可能か―市場・利他・社会規範;2030年のメディアの公共性―多様性から共通性へ)
第2部 「ストーリー」としての戦後史―「1964」から「2021」へ(パラリンピックの歴史と文脈―その起源と、戦後日本における受容;政治史から振り返る戦後―1960年代と2020年代)
第3部 「欲望」が回す2030年の「パノラマ」(退場する都市空間と「国土の身体化」;パノラマの21世紀へ―メディアイベントへの「カウントダウン」)
2030年日本の向かう先はどこなのか。都市計画、経済学、社会学、メディア、政治学の次世代を代表する知性が分野を横断して論じる。
第T部は、若手の論客、安田洋祐氏と西田亮介氏が、経済学と社会学の視点から未来を見渡す「武器としての社会科学」の可能性を論じる。西田氏はメディアのあり方を、安田氏はゲーム理論で言う「ゲーム」を取り上げる。
第U部は、ノンフィクション作家として稲泉連氏が東京パラリンピックを題材に「ストーリー」、政治史家の村井良太氏が佐藤栄作政権という「ヒストリー」を描く。戦後の物語り方を問いかける、いわば「物語る歴史」がテーマである。
第V部は、饗庭伸氏と牧原出氏が、都市計画・国土計画を素材に空間の変化をとりあげる。饗庭氏は都市のスポンジ化と過去に縛られがちな「経験の檻」を「反転」させようとするのにたいし、牧原氏は国土計画からフラット化する世界へと空間イメージを拡げつつ、空間を回転させる「パノラマ」を提案する。
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