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[BOOKデータベースより]
かわいい、怖い、賢い、頭が悪い、汚い、ずるい―人間が動物たちに抱いているイメージは果たして本当か?カラスの研究者である著者が動物行動学の視点から、さまざまな動物たちにつきまとう「誤解」をときあかしていく。一匹狼は、孤独を好んでいるわけじゃない。ハゲタカは、ハゲだから清潔に生きられるのだ!真剣で切実で、ちょっと適当だったりもする彼らの真の生きざまが見えてくる一冊。文庫化にあたり書き下ろしのエッセイと新規イラストを収録。
1 見た目の誤解(「かわいい」と「怖い」―カモメはカラスと同じ、ゴミ漁りの常習犯;「美しい」と「醜い」―ハゲタカはハゲだから清潔に生きられるのだ;「きれい」と「汚い」―チョウは花だけじゃなく糞にもとまる)
2 性格の誤解(「賢い」と「頭が悪い」―鏡像認知できるハトとできないカラス、賢いのはどっち?;「やさしい」と「ずるい」―カッコウの托卵は信じられないほどリスキー;「怠けもの」と「働きもの」―ナマケモノは背中でせっせとコケを育てている ほか)
3 生き方の誤解(「群れる」と「孤独」―一匹狼は孤独を好んでいるわけじゃない;「亭主関白」と「恐妻家」―ライオンのオスはトロフィー・ハズバンド;「子煩悩」と「放任主義」―カラスの夫婦だって子育てに苦労する)