- 投影同一化と心理療法の技法
-
- 価格
- 3,960円(本体3,600円+税)
- 発行年月
- 2022年09月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784772419208
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[BOOKデータベースより]
投影同一化は、患者‐セラピスト関係の重要な相互作用である。米国で最も注目される精神分析家T・オグデンによる精神分析的思索のはじまりとなる著作の邦訳。
第1章 イントロダクション
[日販商品データベースより]第2章 投影同一化という概念
第3章 技法について
第4章 各学派の精神分析的アプローチ
第5章 母親の過剰な投影同一化による発達への影響
第6章 精神科入院治療について
第7章 統合失調症における葛藤の性状
第8章 統合失調症における無体験状態に対する治療
トーマス・オグデンは,現在アメリカを代表する精神分析家のひとりである。本書は,オグデンの最初の著作であり,精神分析における鍵概念である投影同一化の緻密な解説書となっている。
投影同一化はメラニー・クラインによって導入された概念であり,当初は自身のこころに収めきれず,統合しえない情緒体験を分割し,内的対象に押しこむ排出空想として提起されたが,オグデンはこれを実際の対人関係を巻きこむ形で展開する心理的?対人的プロセスとして捉えなおし,さまざまな臨床場面で応用可能な理論へと練り上げた。
また本書では,投影同一化すらも成立しえない「無体験」という心的状態についても注目し,この概念を用いて統合失調症患者の中核的葛藤を「意味を生みだそうとする動き」と「意味を破壊しようとする動き」の葛藤として理論化した。そして,心的な意味が創造されるプロセスを臨床素材をもとに鮮やかに示している。
『こころのマトリックス』『体験の兆すところ』『もの想いと解釈』など,以降の書で展開されるオグデンの独創的な理論の萌芽がここにある。臨床的な営為に携わるあらゆる人々にとって役立つ書であることは間違いないだろう。