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[BOOKデータベースより]
自分には生きている価値なんて無いと思っていた私が、障害者になっても生きててよかったと思えるようになるまでの話をしようと思う。うっかり者の私の話にちょっとだけ付き合ってください。そんなに急がなくても死はあなたをゆっくり、確実に殺してくれるから。車椅子の詩人による自伝的初エッセイ。
ベランダ
[日販商品データベースより]可愛いお人形さんになれなくて、男になることにした
言葉は求める者に寄り添う、天使のように
人は女に生まれないのに
誰かが認めてくれるから
初恋と美少女フィギュア
死への憧れとリストカット
受験戦争と父殺し
語るということ
夢に見る地獄〔ほか〕
16歳のとき、死のうと思った。すごく天気の良い日で、こんな日に死ねるなんて幸せだと思った。自宅のベランダから飛び降り、頸髄を損傷するが一命をとりとめる。
「死ななくて良かった」、「何もできなくても生きていていい」
現在を生きる筆者による、自死を止めたい、やさしくなりたい、お守りのような言葉。書き下ろし自伝エッセイ。