- 骨・関節感染症の治療戦略
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- 価格
- 7,150円(本体6,500円+税)
- 発行年月
- 2022年04月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784524277810
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[日販商品データベースより]
骨・関節感染症は,現代の進んだ整形外科治療においても大きな課題である.人工関節置換術や脊椎インストゥルメンテーション手術の増加により,人工関節周囲感染(PJI)が増加しており,手術部位感染(SSI)対策が重要である.近年,重症骨・関節感染症に対するMasquelet法,血管柄付き骨移植法,bone transport 法,骨髄内または軟部組織内抗菌薬灌流(iMAP,iSAP)療法など新しい治療法の開発が進んでいる.本号では骨・関節感染症の治療の基本から最新の診断,治療方法まで広く網羅した.
【序】
化膿性骨髄炎,化膿性関節炎,化膿性脊椎炎や人工関節術後感染症などの骨・関節感染症は現代のすすんだ整形外科治療においても大きな問題です.いったん発症するとその治療に難渋し,運動器に高度の機能破綻をきたすため,骨・関節感染症の予防と治療は整形外科医にとって,いまだに解決すべき大きな課題であることは明らかです.特に近年の超高齢社会の到来による人工関節置換術や脊椎インストゥルメンテーション手術の増加により,人工関節周囲感染(periprosthetic joint infection:PJI)が増加しており,手術部位感染(surgical site infection:SSI)対策の重要性がクローズアップされています.一方,診断においては骨・関節感染症に対するMRIや超音波など種々の画像診断,各種バイオマーカーなどの新しい研究成果,また治療では適切な周術期感染対策,重症骨・関節感染症に対するMasquelet法,血管柄付き骨移植,bone transfer,骨髄内または軟部組織内抗菌薬灌流[intra-medullary antibiotics perfusion(iMAP),intra-soft tissue antibiotics perfusion(iSAP)]療法など新しい治療法の開発もすすんでいます.
現在まで骨・関節感染症に関するガイドラインがいくつか発刊されておりますが,その診断と治療は日々発展しており,常に知識のブラッシュアップが必要です.本特集号では,骨・関節感染症の最新情報を網羅すべく「疫学・病態」,「予防」,「検査・診断」,「治療総論」,「治療各論」,また最近の話題として新型コロナウイルス感染症を含めて,現在骨・関節感染症治療の最前線で活躍されておられるエキスパートの先生方にご執筆いただきました.本号が骨・関節感染症治療の一助となれば幸いです.
2022年4月
広島大学教授
安達伸生