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[BOOKデータベースより]
『ユリシーズ』を読むことはできない、できるのは再読することだけだ。出版以来100年にわたり読み続けられてきた『ユリシーズ』。その再読は終わらない。これからの100年再読を続けていくための確かな礎をここに築く。最新研究を踏まえた7つの精選された論考と27のコラム。
序にかえて―『ユリシーズ』とアイルランド自由国の誕生
[日販商品データベースより]ジョイス『ユリシーズ』―各挿話のあらすじと解釈のポイント
第1章 手紙を読む/読まないブルームを読む―『ユリシーズ』の手引きとしての手紙
第2章 階級の授業―『ユリシーズ』第二挿話における植民地教育と社会的分断
第3章 第四挿話と腎臓を食らう男
第4章 『ユリシーズ』と動物の痛み―レオポルド・ブルームの優しさについて
第5章 「セイレン」・喫煙・誘惑
第6章 泥、肉、糞―戦時小説としての『ユリシーズ』
第7章 パラドクシスト・スティーヴンのシェイクスピア論―重力、今、可能態の詩学
附編 『ユリシーズ』を読むための二十七項
フォト・エッセイ
◆1922年2月2日、ジョイス40歳の誕生日に『ユリシーズ』は出版された。最新研究を踏まえた7つの精選された論考により、世界文学の金字塔を気鋭の研究者が読み解く。植民地主義・文化・教育・世界大戦との関わりなど、ダブリンを舞台に新たな地平が開かれる。作品の構造・背景を知るための初心者向け27のコラムも充実。
◆ジョイスほどにダブリンを愛し、街路の隅々までを精細に書き遺した作家はいない。ヨーロッパの西の果ての国の都市での、人びとの日常と出来事のたった一日の記述。作者だけでなく、何人もの登場人物が、今も確かにそこにうごき存在している。《世界と世紀の創生》でもあるような「ふしぎな規模」の実験文学を読み解く。