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[日販商品データベースより]
かぜと初発症状が似ている呼吸器疾患は多い。一般内科外来や呼吸器内科外来には、「かぜをひいた」とか「かぜが長引く」という訴えで受診する患者がおり、対症療法で自宅に帰しても問題にならないケースもあるが、なかには、一定の割合でかぜではない患者が紛れてくる。鑑別診断の中には、肺癌や間質性肺炎、敗血症などの重篤な疾患、あるいは心筋梗塞、急性喉頭蓋炎、マラリアなどの渡航関連感染症も加わり、かぜだと思っていたら思わぬ病気を見逃してしまうピットフォールが存在する。かぜ症状を呈する患者に紛れた、かぜではない疾患をいかに拾い上げて鑑別していくかは、内科医、呼吸器内科医の実力の見せ所と考えられる。そして、かぜを診られるというのは、かぜ以外の疾患を見極められることに他ならない。
本特集は、本誌の対象となる内科医・呼吸器内科医に押さえてほしい、かぜの診断と治療、かぜ症状に紛れた呼吸器疾患、他疾患を見極める方法について、わが国における各分野のエキスパートの先生方にご解説いただいた。企画の特性上、呼吸器内科だけでなく、総合内科、感染症内科、循環器内科、耳鼻咽喉科、東洋医学科など、多くの領域の先生方に執筆に際してお力添えいただいた。いずれの項目も実臨床に即しており、適宜症例提示を交えた、わかりやすい説明となっている。
「I かぜとインフルエンザ」では、かぜとインフルエンザの診断と治療、対症療法についてご解説いただいた。かぜの診断は、他疾患の除外が必要なため、かぜの鑑別診断から、病歴聴取、身体所見の取り方、検討すべき検査、そして対症療法の意義までまとめていただいており、かぜ診療の奥の深さを学ぶことができる。「II かぜ症状に隠れる呼吸器疾患」では、かぜ症状に隠れる様々な呼吸器疾患の診断と治療についてまとめていただいた。多くの呼吸器疾患は咳嗽を呈し、かぜ症状の患者にはかぜ以外の呼吸器疾患が紛れるため、かぜとかぜ以外の呼吸器疾患を鑑別するための実践的な内容になっている。「III かぜ症状に紛れた他疾患(呼吸器疾患以外)」では、かぜ症状に紛れる副鼻腔炎、循環器疾患、敗血症、マラリアなど呼吸器疾患以外の他疾患についてご解説いただいた。たとえ呼吸器内科外来を受診したとしても、これら呼吸器疾患以外の他疾患が紛れるため、診断と治療に習熟しておくことは大切である。
本特集が、一般内科外来・呼吸器内科外来の最前線で診療に取り組む読者の皆様の診療にお役に立てれば幸いである。