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- タリバンの眼
-
戦場で考えた
PHP新書 1292
- 価格
- 968円(本体880円+税)
- 発行年月
- 2021年12月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784569851457
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[BOOKデータベースより]
2021年、イスラム主義組織のタリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した。アメリカ軍がアフガニスタンから撤退し、暫定政権が発足すると、欧米のメディアは一様に「女性差別」「人権抑圧」について報じ、タリバンを前近代の遅れた存在と見なした。21世紀の民主主義の眼から見れば、そういう話になるのだろう。だが、われわれが日本の歴史を顧みたとき、いまアフガニスタンで起きていることに、どこか思い当たる節があるのではないか。戦争の現場を見て、考え抜いたジャーナリストの眼が、コロナ下の「鎖国」に慣れきった日本人を再び目覚めさせる。
序章 コロナとアフガニスタン(歴史の変わり目を見たい;イスラム教は清潔教 ほか)
[日販商品データベースより]第1章 タリバンとは何か?(市街戦のまぼろし;もしタリバンに一カ月間同行したら ほか)
第2章 ソ連侵攻から40年―アメリカは何を間違えたのか(ギョロ目の印象;一つの文明としてのイスラム ほか)
第3章 中東は100年前の日本と同じ(「どうやって日本の滞在許可を取ったんですか?」;メラビアンの法則 ほか)
第4章 ジャーナリストは抑止力である(なぜ戦場に向かうのか;すべては確認 ほか)
2021年、イスラム主義組織のタリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した。01年、アメリカ・イギリスのアフガニスタン空爆から20年後のことだ。アメリカ軍のアフガニスタン撤退は、1955年から75年まで同じく20年を費やしたベトナム戦争以来の「完全敗北」。歴史の大転換点といってよい。アメリカは、いったい何を間違えたのか。そして民主主義による統治に替わってタリバンの暫定政権が発足すると、欧米のメディアは一様に「女性差別」「人権抑圧」について報じ、タリバンを前近代の遅れた存在と見なした。21世紀の民主主義の眼から見れば、そういう話になるのだろう。だが、われわれが日本の歴史を顧みたとき、いまアフガニスタンで起きていることに思い当たる節があるのではないか。ソ連のアフガニスタン侵攻から40年間、この地を幾度も訪れて戦争の現場を見つめ、考え抜いたジャーナリストが、コロナ下の「鎖国」に慣れきった日本人を目覚めさせる。