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[BOOKデータベースより]
第1章 学習会話とは何か?
[日販商品データベースより]第2章 考えをつくりあげるための会話スキル
第3章 協働して取り組む討論
第4章 国語科での学習会話
第5章 会話の評価
第6章 会話をたがやすマインドセット、文化、そしてサポート
ペアやグループでの分担学習・発表・討論とその評価をより実りあるものにするために。
今日から実践できる具体的事例が満載!
授業で「ペアやグループでの話し合い」を取り入れたものの、思ったような効果が得られないという声をよく聞きます。次のような体験をされた先生方も少なくないのではないでしょうか。
* 児童生徒の発言が短すぎる。一言だけで済ませようとする傾向がある。
* ある問題への賛否をめぐって討論をしたら、自分の初めの立場に固執してしまう生徒がいて、言い争いになってしまった。
* ジグソー学習〔長い文章や大きな主題を分担して勉強する方法〕やディベートなどの言語活動に取り組んできたがマンネリ化している。もっと言語活動のレパートリーを広げたい。
* ペアワークやグループ活動の評価がむずかしい。これまで自己評価やルーブリック〔さまざまな観点や尺度からなる表を用いて学習達成度を測る評価方法〕などを活用してきたが、あまりうまくいかなかった。
本書はこうした状況を打開するために、子どもたちのどんな力をどう伸ばせばよいかについて、著者たちの長年にわたる研究成果に基づき、具体的で実践的な内容を提供しています。実に多様な活動が、児童生徒の実際の会話の記録とともに紹介されていますので、自分の教室ですぐに実践してみたくなることでしょう。
本書が提唱する「学習会話」の特徴として、「協力して考えをつくり上げること」の重視が挙げられます。多くの授業では、各自が話し合う前にしっかりとした考えをもつことが求められがちですが、「学習会話」のアプローチでは、まずは考えを出し合い、話し合いを通じて互いに問題点を指摘し合ったり、その考えを支える根拠や事例を集めたりすることが重視されます。本書ではさらに、討論においてクリティカルな思考・判断ができるようにするための議論の方法についても詳しく解説されています。
豊かで確かな学び合いを志向されている方々に、訳者一同、本書を重要な手引きとして、強くお勧めします。(北川雅浩 熊本大学教員)