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[BOOKデータベースより]
第1章(孤児とともに;天間の平民床)
第2章(ヨカヨカ飴屋;終生の肩書 ほか)
第3章(赤羽巌穴『農民の福音』;西川光二郎離脱 ほか)
第4章(大正の開幕;田中正造、渡辺家逗留)
第5章(中国革命義勇軍;山本飼山の死)
第6章(辻家の食卓;大杉栄と伊藤野枝)
第7章(『微光』―暗夜の螢;渡辺教室)
第8章(小さな旗上げ;ロシア革命 ほか)
第9章(政太郎の最期;メーデーの朝)
渡辺政太郎(1873-1918)は、堺利彦、幸徳秋水と同世代、後輩格の大杉栄、荒畑寒村らとも苦楽をともにした大正期の社会運動家でアナキスト。本書は、注目を浴びる彼らの活動を陰で献身的に支えた政太郎の生涯と、彼が生きた時代を活写する本格的評伝。理想社会の実現に向けて社会主義運動や労働運動に関わる人々を暖かく支援し、貧苦のなかで「地の塩」のような生涯を送った政太郎夫妻の生き方を通して、現代における社会主義やアナキズムの意味を問い直す名著の新装版。1992年・土筆社刊の初版に、映画監督・瀬々敬久による解説と、人名索引を収載。