この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 環境倫理学入門
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2011年09月発売】
- 天然アユが育つ川
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2009年08月発売】
- 越境大気汚染の比較政治学
-
価格:7,700円(本体7,000円+税)
【2017年03月発売】
- Trueblue美しい海を、永遠に。
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2022年07月発売】
[BOOKデータベースより]
なぜ現代に野生が必要なのか。『森の生活』の隠遁者ヘンリー・ソローが追究した「野生」の思想とは何か。アメリカ文学における野生の想像力の水脈をたどり、環境活動家ジョン・ミューア、現代詩人ゲーリー・スナイダーに与えた影響を考察する。第12回九州大学出版会・学術図書刊行助成対象作。
第1章 野生の系譜学
[日販商品データベースより]第2章 野生児の帝国―「ウォーキング」再読
第3章 背後の自然―『ウォールデン』
第4章 詩人としての先住民―『コンコード川とメリマック川の一週間』
第5章 神話の森へ―『メインの森』
第6章 牧神の死
第7章 ウィルダネスという聖地―ジョン・ミューア
第8章 熊と結婚した女―ゲーリー・スナイダー
最終章 野生の文化論―「インディアン・ノートブックス」
「野生のなかにこそ世界を保存する力がある」
ソローの野生論「ウォーキング」のもっとも知られた一節である。ソローの野生論は、野生という概念を中心として文化の活力と健全性、そして人間の全き成長について論じたものであった。従来、自然詩人、シンプルライフの実践家とみなされたソローを「野生」という鍵概念に注目して読み直し、さらに環境活動家ジョン・ミューア、現代詩人ゲーリー・スナイダーに与えた影響を考察する。
「わたくしが関心を抱くのは、思想(グラマー)としての「野生」の問題であり、その系譜学である。別の言い方をすれば、ソローは「野生」という概念のなかになにを見出し、どのような意味を読みこもうとしたのか。その思想の発端は何であったのか。またそれを生きた哲学としてどのように統合しようとしたのか。本書が追求するのは、そうした問いへの回答である」(本書「はしがき」より)