ゲスト さん (ログイン)
ゴールデンウィーク期間の営業についてのご案内
ウェブアクセシビリティサービス導入のご案内
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実
付・日本地名小辞典 講談社学術文庫 2669
講談社 鏡味完二
点
英虞湾は真珠の首飾りを意味するマライ語が起源である。ホロはアイヌ語で「大きい」を意味する。中国・四国地方で、山を「岳」と呼ばないのは空洞現象である。また、地名は放射状に伝播する特徴がある。「文化化石」=地名を研究する「地名学」を提唱した著者の集大成。歴史・民俗学のみならず旅行にも使える、一三〇〇項目の「日本地名小辞典」付き!
第1章 地名学とはどんな学問か第2章 どうして研究したらよいか第3章 むずかしい地名の意味をどうして解くか第4章 地名にはどんなタイプがあるか第5章 地名はどんな形で分布するか第6章 地名の発生年代は決められるか第7章 地名の正しい書き方第8章 郷土の地名の調べ方第9章 地名研究の参考書
地名には歴史的・文化的に貴重な価値が含まれています。日本の地名はバリエーションも多く、その起源についてもさまざまなものがあります。地名の成り立ちや命名の仕方について研究する地名学は、柳田國男も取り組んでいた。もともとは地理学との関係が深いが、歴史学、民俗学、言語学などのアプローチが必要でもある。いくつか具体的にみてみましょう。大和語(ツル=水流=津留など)・アイヌ語(ホロ=大=美幌など)・朝鮮語(フル=火・村=布留など)・マライ語(アゴ=真珠の首飾り=英虞など)などを起源とするケース、もともとの地名が方言によって違っているケース(タロウ=太郎・田老=巨大または小平地など)、時代の流行によっているケース(開墾が盛んだった時代は、「田代」「新開」「新田」など)などです。また、地名は発生した後に、その伝播のしかたにも特徴があります。もともとの地名が伝わっていくときに、扇状に伝わるということがあります(親不知付近では混在している「しとる」「してる」が、南では扇状にその範囲が広がる)。また、「空洞」と呼ばれる「地名のない部分」が発生したりします(たとえば中国・四国地方では、山の呼び名に「岳」を使用しないことが多い)。地名を研究することで、隠された歴史の痕跡を読み取ることが可能なのです。「文化化石」としての地名を研究する学問として、「地名学」を提唱した著者が、その集大成として刊行されたのが、本書です。また、本書巻末には約1300項目の「日本地名小辞典」が付いております。身近な地名の謎に迫るためにも好著ですし、歴史学・民俗学の補助としても役に立つ一冊です。【原本】『日本の地名 付・日本地名小辞典』(角川新書 1964年刊)【目次】はじめに第一章 地名学とはどんな学問か第二章 どうして研究したらよいか第三章 むずしい地名の意味をどうして解くか 1 富士山のフジの意味 2 「名古屋」の意味 3 「船越」の意味第四章 地名にはどんなタイプがあるか 1 語根型 2 民族型 3 時代型第五章 地名はどんな形で分布するか 1 波紋形の分布 2 相似関係の分布 3 扇状に境界線が集まる現象 4 「空洞」といわれる「地名のない部分」の現象 5 伝播する地名 6 双子地名第六章 地名の発生年代は決められるか第七章 地名の正しい書き方第八章 郷土の地名の調べ方第九章 地名研究の参考書おわりに付録 日本地名小辞典
ページ上部へ戻る
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
本好きのためのオンライン書店
Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営しているインターネット書店です。ご利用ガイドはこちら
NHKドラマ制作班
価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2020年01月発売】
小野不由美
価格:836円(本体760円+税)
【2021年03月発売】
顎木あくみ 高坂りと 月岡月穂
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2024年07月発売】
1位
又吉直樹
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
英虞湾は真珠の首飾りを意味するマライ語が起源である。ホロはアイヌ語で「大きい」を意味する。中国・四国地方で、山を「岳」と呼ばないのは空洞現象である。また、地名は放射状に伝播する特徴がある。「文化化石」=地名を研究する「地名学」を提唱した著者の集大成。歴史・民俗学のみならず旅行にも使える、一三〇〇項目の「日本地名小辞典」付き!
第1章 地名学とはどんな学問か
[日販商品データベースより]第2章 どうして研究したらよいか
第3章 むずかしい地名の意味をどうして解くか
第4章 地名にはどんなタイプがあるか
第5章 地名はどんな形で分布するか
第6章 地名の発生年代は決められるか
第7章 地名の正しい書き方
第8章 郷土の地名の調べ方
第9章 地名研究の参考書
地名には歴史的・文化的に貴重な価値が含まれています。日本の地名はバリエーションも多く、その起源についてもさまざまなものがあります。
地名の成り立ちや命名の仕方について研究する地名学は、柳田國男も取り組んでいた。もともとは地理学との関係が深いが、歴史学、民俗学、言語学などのアプローチが必要でもある。
いくつか具体的にみてみましょう。
大和語(ツル=水流=津留など)・アイヌ語(ホロ=大=美幌など)・朝鮮語(フル=火・村=布留など)・マライ語(アゴ=真珠の首飾り=英虞など)などを起源とするケース、もともとの地名が方言によって違っているケース(タロウ=太郎・田老=巨大または小平地など)、時代の流行によっているケース(開墾が盛んだった時代は、「田代」「新開」「新田」など)などです。
また、地名は発生した後に、その伝播のしかたにも特徴があります。もともとの地名が伝わっていくときに、扇状に伝わるということがあります(親不知付近では混在している「しとる」「してる」が、南では扇状にその範囲が広がる)。また、「空洞」と呼ばれる「地名のない部分」が発生したりします(たとえば中国・四国地方では、山の呼び名に「岳」を使用しないことが多い)。
地名を研究することで、隠された歴史の痕跡を読み取ることが可能なのです。
「文化化石」としての地名を研究する学問として、「地名学」を提唱した著者が、その集大成として刊行されたのが、本書です。
また、本書巻末には約1300項目の「日本地名小辞典」が付いております。
身近な地名の謎に迫るためにも好著ですし、歴史学・民俗学の補助としても役に立つ一冊です。
【原本】
『日本の地名 付・日本地名小辞典』(角川新書 1964年刊)
【目次】
はじめに
第一章 地名学とはどんな学問か
第二章 どうして研究したらよいか
第三章 むずしい地名の意味をどうして解くか
1 富士山のフジの意味
2 「名古屋」の意味
3 「船越」の意味
第四章 地名にはどんなタイプがあるか
1 語根型
2 民族型
3 時代型
第五章 地名はどんな形で分布するか
1 波紋形の分布
2 相似関係の分布
3 扇状に境界線が集まる現象
4 「空洞」といわれる「地名のない部分」の現象
5 伝播する地名
6 双子地名
第六章 地名の発生年代は決められるか
第七章 地名の正しい書き方
第八章 郷土の地名の調べ方
第九章 地名研究の参考書
おわりに
付録 日本地名小辞典