- 日本の歴史を問いかける
-
山形県〈庄内〉からの挑戦
シリーズ・地方史はおもしろい 03
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2021年03月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784909658524
[BOOKデータベースより]
地域資料から日本の歴史を読み解きほぐすと、さらに歴史がおもしろく、また現代社会もその先に見えてきます。現代社会のその先を作るために。日本の歩みを記憶として地域から残し伝え考えるための本。
山形県“庄内”から日本の歴史を問いかける
第1部 埋もれた歴史を掘り起こす(西郷像の裏側にあった知られざる歴史 西郷隆盛の木像を鶴岡に―幻に終わった鹿児島からの木像誘致計画;失われた居合術・剣術を求めて 武芸者の祈り―庄内藩の田宮流居合 ほか)
第2部 知られざる庄内の姿(禁教下の潜伏キリシタンの歴史 布教・信仰・禁圧の実態―庄内のキリシタン;同盟の性格を関係性から探る 諸藩の思惑が交錯する奥羽戊辰戦争―庄内藩と米沢藩の場合 ほか)
第3部 地域の歴史における庄内の特徴(地主・豪農ばかりではなかった代家経営 江戸前期の農家のかたち―庄内に広くあった代家経営;守られ続けてきた資料から空白を埋める 代官の新しい実像―庄内農政史に一石を投ずる ほか)
第4部 語り継ぎたい人物史(史料の少ない人物に迫る 幻の戦国武将、鮭延秀綱―庄内という第二の故郷;藩の責任を背負わされた人物が顕彰されるまで 庄内藩叛逆首謀人、中老石原倉右衛門成知 ほか)
第5部 庄内史研究のための問題提起(なぜ証券が利用されたのか 証券で達成した蔵米取引の効率化―「米札」という証券;現在も続く焼畑の歴史 庄内における焼畑の記録と記憶をつなぐ―検地帳からみる焼畑の形態 ほか)
現代社会のその先を作るために。日本の歩みを記憶として地域から残し伝え考えるための本。日本史ファン、研究者必携のシリーズ3冊目。
本書では山形県の庄内地域を取り上げる。地域にゆかりある史料を読み解き、政治・文化・経済・人物など、さまざまなトピックから地域の歴史に迫ることで、日本の歴史全体への逆照射を試みた、まさに山形県庄内からの挑戦。地域史の面白さを存分に味わえます。
執筆は、今野 章、長南伸治、田中大輔、升川繁敏、藤田洋治、河口昭俊、友田昌宏、三原容子、本間勝喜、小野寺雅昭、秋保 良、早川和見、阿部博行、小野寺裕、長沼秀明、安部伸哉、渡辺理絵、菅原義勝の18名。
【先人が残した史料を読み解き、地域の記憶として伝え残していくことは郷土の歴史に携わる人々の責務かと思われます。さらに、その歴史一つ一つを丹念に調べ、積み重ねた研究成果が結果的に日本の歴史全体への問いかけに繋がっていくのではないでしょうか。本書を通して、多くの方々が庄内の歴史に関心を寄せていただき、地方史研究の可能性を探る一助となることを切に願っております。】
...本書「山形県〈庄内〉から日本の歴史を問いかける」より
【本書のキーワード】
西郷隆盛像、庄内の西郷崇敬、鹿児島市の反対、居合術、修行者の信仰、徂徠学、史跡の裏側、士族と農民、民衆運動、歌人のネットワーク、三代集の注釈書、明治天皇への献納、地方とキリスト教、宣教師による記録、藩の厳しい弾圧、戊辰戦争、奥羽列藩同盟、松森胤保、観光地の裏側、米穀倉庫、倉庫間の争い、代家経営、中流農家、水利問題、中間管理職、身分上昇、顕彰、疫病神、疱瘡(天然痘)、予防接種(種痘)、食文化、寄合、日記と家計簿、戦国武将、謀反、九死に一生、朝敵藩への処罰、叛逆首謀人の特定、顕彰運動、幕末の能吏、清河八郎との出逢い、攘夷運動、日本憲法史、一揆から言論へ、建白書提出、市場経済、山内政孝、米相場、山の活用法、近世の検地帳、伝統農法の継承、地名の成立背景、地域内結合、政治的変遷
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