[BOOKデータベースより]
あれ(ヴァーチャル)か/これ(リアル)か。あれ(物理的に会う)も―これ(内的に心で会う)も。“心の台本”を読みながらあれやこれや考える。物理的な設えがうしなわれた心の臨床で内的な設えを確めるこころみ。
序章 劇的観点から心を扱うこと―コロナ禍の「どさくさ」に紛れて
喪失のなかでの心の文脈(揺れる世界で臨床を続けていくこと;コロナ禍とユーモア;失うことと掛け替えのないこと;オンライン臨床におけるクロスモーダル体験;オンラインというleap、あるいはdistant psychoanalysisの未来;コロナ禍における日常生活と心理臨床の経験に関する私的考察―身体科医の治療態度から学ぶ)
こころで会うことの回復(コロナ禍の面接室でクライエントと出会うこと―マスク、カーテン、換気、消毒のなかから見えたこと、聞こえたこと;コロナ禍におけるグループの無意識―いくつかの視点;コロナ禍における「ほど良い治療設定」について考える―治療構造論の視点から)
終章 不在の部屋と身体―「映し返し」が起きるところ
問答 精神分析的に束ねる―三角関係化に向けて
人は独りでは生きていけません。誰かと共にいて初めて「私」が生まれてくるのが、人間なのかもしれません。ところが困ったことに「簡単には“生身で”会えない」コロナ時代が訪れました。便利なツールでバーチャルに会えますが、オンラインでどのように“心が通う”かという課題が残ります。
この本では、ひたすら「心の出会い」を眼差す精神分析にヒントを得て、物理的に会えない場で“心が通う”可能性を探します。心理支援職・対人援助職、そして「リアルな対話」を求める方々に届けたい、示唆に富む一冊です。
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