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[BOOKデータベースより]
尊厳の多元化へ。伝統、仏教、儒教、人権、公共、歴史認識、生命と死、そして人間へ。「尊厳」という言葉の意味が持つ差異性と同一性に多角的な焦点を当て、相互理解への道を開く。関連文献の読書案内コラムも付す。
第1部 日本関係編(バイオエシックスと生命倫理学の間―医学者の「尊厳」理解;野間宏文学における「弱者の生」から逆照射される「尊厳」;如空の衆生を度す―仏教における人間の尊厳と個の尊重 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 中国関係編(現代新儒家牟宗三のカント理解;中国憲法史における尊厳概念―その背後にある政治思想;求むれば則ち之を得、舎つれば則ち之を失ふ―人間の尊厳に対する儒教の立場からの考究姿勢について ほか)
第3部 朝鮮(韓国)関係編(暴力としての歴史認識;韓国で人間尊厳性概念の開新を目指して公共哲学する―独話的概念創出から対話的概念開新への試み;社会的生命力の源泉としての尊厳―安重根『東洋平和論』を手がかりに ほか)
欧米圏の尊厳理解を「普遍的」と見做し、非欧米圏が一方向的にそれを受容するという図式に対して、日本・中国・韓国を中心に、東アジアから見直す。生命、伝統、仏教、儒教、人権、公共、歴史認識、そして人間へ。「尊厳」という言葉の意味が持つ差異性と同一性に多角的な焦点を当て、尊厳概念そのものを多元化して、相互理解への道を開く。関連文献の読書案内も付す。