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[BOOKデータベースより]
何十年追いかけても石牟礼道子は捕まらない。その言葉は、はみ出しあふれ出し時には飛び去る。はるかに高いところへ遠いところへ。石牟礼道子は存在自体が一つの文学的な奇蹟である。されく(さまよう)魂をもつ作家の奔放に豊潤に湧きいずる言葉の数々を追いつづけ、それらに真摯に対峙した渾身の論考集大成。
1(『苦海浄土』ノート;不知火海の古代と近代;水俣の闇と光;明るくて電気で楽しそう;世界文学の作家としての石牟礼道子;「日本文学全集」『石牟礼道子』解説;『評伝 石牟礼道子‐渚に立つひと』文庫版解説)
2(書評『最後の人―詩人 高群逸枝』;書評『葭の渚―石牟礼道子自伝』;書評『不知火おとめ―若き日の作品集1945‐1947』;『無常の使い』;『完本 春の城』;『道子の草文』)
3(ぼくのもとに無常の使い;石牟礼さんがお果てになった;夢とうつつを見る人;されく魂―石牟礼道子一周忌に寄せて)