[BOOKデータベースより]
基礎理論―どのような物理・化学過程を扱うのか。数値計算―どのようにモデルを解くのか。応用例―どこまで現実を再現できるのか。オゾン、PM2.5、黄砂といった大気環境問題の解明と解決を目指し、化学輸送モデルを正しく使うための知識を包括的に解説。
第1部 基礎編(大気環境モデリングとは―現在までと将来;大気と物質輸送の基礎方程式;大気化学反応の基礎とモデル化;大気エアロゾルの物理・化学過程;大気放射過程)
第2部 数値計算技術編(化学輸送モデルの構成と数値計算法;化学輸送モデルのサブモデル)
第3部 応用編(化学輸送モデルの応用―アジアスケールの解析;黄砂のモデリングと応用;化学輸送モデルとデータ同化―観測データと数値モデルの連携)
工場の排気ガスから海を渡り飛来する黄砂まで,大気環境の汚染はさまざまな物質と規模が関わる,複雑な課題である.その解明と解決のため,「化学輸送モデル」を用いた解析が活発に取り組まれている.
本書では,化学輸送モデルを正しく使用するために必要となる事柄が包括的に解説されている.はじめて学ぶときだけでなく,知識を整理したいときや研究で困ったときにも役に立つ,必携の一冊である.
〈本書の構成〉
●第T部(基礎理論)
モデルがどのような物理・化学過程を扱い,どのような規模・状況に適用できるのか.その中身をブラックボックスとしないための基礎がまとめられている.
●第U部(数値計算技術)
モデルはさまざまな要素を含み複雑で,理論的に解くことは難しい.実際の現象へ適用するために,数値的に解析する手法がまとめられている.
●第V部(応用例)
モデルを現実の環境問題へ適用した事例を紹介する.さらに,実際の観測データと連携し,予測の精度を高めるための発展的な手法も解説する.
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