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[BOOKデータベースより]
内務省の検閲とGHQの検閲、戦中と戦後に無残なまでの書き直しを強いられた太宰治の小説。米国メリーランド大学のプランゲ文庫検閲資料の現地調査を踏まえ、その数奇な運命を探る。
大宰治の単行本における本文の問題―戦後の検閲を中心に
「鉄面皮」と「右大臣実朝」―「変更」と「変更しないこと」が意味するもの
『佳日』から『黄村先生言行録』へ
『新釈諸国噺』―第四版の「凡例」と「人魚の海」
『津軽』―本文と挿絵の異同が物語る戦中戦後
『惜別』―再版本における削除を中心に
『お伽草紙』
「パンドラの匣」
「貨幣」―戦後の検閲の揺らぎ