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- 小説家、織田作之助
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- 価格
- 2,530円(本体2,300円+税)
- 発行年月
- 2020年01月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784872596397
[BOOKデータベースより]
織田作之助とは誰か
1 代表作を読む―形式の工夫(「系譜小説」と語りの方法―『夫婦善哉』;敗戦大阪の風景と戦中戦後の連続性―『世相』;方法としての坂田三吉―「可能性の文学」)
2 作之助の“器用仕事”―先行作品の換骨奪胎(『近代大阪』のサンプリング―「馬地獄」;笑い話のリミックス―『人情噺』『俄法師』『異郷』;オマージュとしての一人称―『天衣無縫』『勧善懲悪』;大阪・脱線・嘘―『アド・バルーン』)
3 新聞小説での試み―エンタメ×実験(銃後の大阪―「大阪新聞」と『清楚』;戦時下の新聞小説への諷刺―「産業経済新聞」と『十五夜物語』;記事・広告との化学反応/新聞小説の小説―「京都日日新聞」と『それでも私は行く』;復員兵と闇市―「大阪日日新聞」と『夜光虫』;先鋭化する実験―「読売新聞」と『土曜夫人』)
作之助没後の世界で―一九四七年前後の“小説の面白さ”
昭和初期に活躍し、オダサクと呼ばれ親しまれる織田作之助の、代表作から隠れた名作まで、さまざまな作品を取り上げ、丁寧に読み解く。作之助は無頼派として、流行作家として人気を博しながら、小説表現の可能性を追究しサンプリング、リミックス、オマージュを駆使した実験小説家でもあった。作家は「何を」「いかに」語ったのか。「『夫婦善哉』を書いた大阪の作家」という範疇にとどまらないオダサク作品の魅力を伝える。
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